4月
ジェームズ・M・バリー『小牧師』
歳をとることは嫌なこと、なのかもしれない。まず体力は落ちるし、偏見も強くなる。優越感にとらわれる、忘れっぽくなる、気は頑固になる、くせに肌はたるむ。笑でも、そういうもの、と思いたい。反してよい点も、ないわけではないから。忍耐、常識、思いやり、美意識、謙遜、などなりを、歳は時間をかけて教えてくれる。それは総じて長い授業です。でもその先で、ようやく人生の入り口に立てるのではないかしら。そのときに、私たちは大切なことは身につけて、くだらないことは捨て去って、身軽に歩いている。それが歳をとるということなんじゃないかしら。少なくとも私には、そんなふうに映ります。やっと。今日もいちりんあなたにどうぞ。
歳をとれば、人生は謙遜を学ぶための長い授業だということがわかりますよ
-ジェームズ・M・バリー『小牧師』
ガーベラ 花言葉「希望」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。