3月
クリスマスローズ 花言葉「私の不安を和らげて」

三月は年の朝。ロシアの詩人プーシキンが詠んだ言葉です。海の向こうのロシア、厳寒の中にいる人々にとって、少しずつも日脚が伸びて光が強くなることは、きっと生きることの喜びにも似て心強く感じ取れていたのでしょう。 光には光の季節感があるそうで、それをうけて一年の夜明けにあたる二月と三月の日あしの伸びを「光の春」と呼ぶそうです。今日は桃の節句。だのに朝から見過ごせぬ異国の地の情勢。何も今日にとも思いつつ、願わくば私たちと同じように、暖かな春を朝を日常を、彼が取り戻せる日を願いつづけてやまなくて。今日もいちりんあなたにどうぞ。
君の、まずさしあたっての義務は、きみ自身を幸福にすることである。君が幸福であれば、君は他人をも幸福にすることができる。幸福な者はただ幸福な者のみを身のまわりに見いだすのである。
-アレクサンドル・プーシキン
クリスマスローズ 花言葉「私の不安を和らげて」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。