12月
synchronicity シンクロニシティ
synchronicityシンクロニシティ。日本語では「共時性」「同時性」などと訳される言葉で、もとはユングが提唱した概念「意味のある偶然の一致」を指すそうです。調べてなるほどね、と思いながら、今日はこの「意味のある」を興味深く受け止めました。従来「シンクロ」する、とはよく耳にする表現でしたし、その際にはたとえば、単に気の合う者同士だからとか、実は深い部分でつながっているからとか、お互いが意識したものへの感度が高くなっているから、とか、好みが近いからとか、はたまたそんな偶然起こったことに自分たちがわざわざ意味を見いだそうとするからとか、そうした解釈で、都合よく使っていたかと思うのです。しかしそんな偶然には、実はたまたまではなく「意味がある」と定義したのがユングの「シンクロニシティ」。こうして言葉の在処を知ると、これまでに体験したシンクロも実は「意味ある偶然」だったのかななんて思えて、なんだか無邪気に嬉しくなりました。今日もいちりんあなたにどうぞ。
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。