12月
‘-ジャン・パウル チューリップ 花言葉「思いやり」
自然の美しい姿とは、華やかさに限らず凡庸な姿形であっても、それと見る者には肉欲的な思いを育ませるような気がする。季が移り末枯れて、抽象の姿に変貌しても、よりいっそう冴え冴えとして映るように見える。花をただ眺めているだけでもそう思うし、何処からともなく聴こえてくる声があるのだから、花のわかる人には、より力限りの絶唱が、耳に聴こえているんだろう。今日もいちりんあなたにどうぞ。花は生きていて眠るからには、きっと子供や動物と同じように夢を見る。結局、生物はすべて夢を見るのだ。
-ジャン・パウル
チューリップ 花言葉「思いやり」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。