11月
ジニア 花言葉「遠い友を想う」
君はいつも無口のつぐみどり
わかきそなたはつぐみどり
われひとりのみにもの思はせて
いまごろはやすみいりしか夜
夜冷えまさり啼くむしは
わが身のあたり水を噴く
ああ その水さへも
凍りてふたつに割れし石の音
あをあをと磧のあなたに起る幾日逢はぬかしらねど
なんといふ恋ひしさぞ
『秋の終り』室生犀星
明治中期から昭和初期にかけて作品を残した詩人・小説家の室生犀星。犀星の詩は、読んでいるだけでも、歌が聴こえてきそうな詩もおおく、私は好きです。今夜はまた君を想うからこれを。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ジニア 花言葉「遠い友を想う」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。