6月
デルフィニウム 花言葉「あなたを慰める」
わが旅の銀河を映す河に遭ふ
山口青邨
今日はお茶の稽古へ。お菓子はこの「天の川」と名づけられた羊羹でした。とてもとても綺麗で、楊枝を入れるのさえ惜しいほどで、しばらく魅入っておりました。
この季節の和菓子ですと、夏越の祓えにいただく京菓子「水無月」がありますね。
ひとつひとつに四季折々の意味合いが込められ、自然を模した色や形、季節感を折り込んだ和菓子を頂くことは、本来の日本の四季を思い出すにも良い機会になり、また原点に返ったよな思いがして、このひとときが、私はとても好きです。
とかく近頃は異常気象も相まって、外に咲く花も季節がずれたり、返り咲きをする花も眼にすることが多くなりました。
そんな現象に対し、実は心ではとっくに違和感を感じてたことを、このような季節のお菓子、一切れの羊羹をいただくたびに、気づかされるこの頃です。今日もいちりんあなたにどうぞ。
デルフィニウム 花言葉「あなたを慰める」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。