10月
十月
九月の雨風あけゆく秋の朝、澄みわたる青天をみあげ、きょう十月が始まりました。仲秋を過ぎても、くっきり秋と思えずにいたのは、ながく酷かった夏の残像と騒めきが、ずっとこのあたりに残っていたからなのでしょう。けれど秋。この季にして、望みを高めぬ人など居ないと思う。ときに憂いもあるけれど、その向こうには、身を軽くする爽やかさ、ふりむくたびの懐かしさ、明日を期待させる、嬉しい出逢いが待ってるの。さあ十月。進みましょう。今日もいちりんあなたにどうぞ。
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朝目覚めたら、生きていることがなんと貴重で特別なことかと、考えてごらんなさい。息をすること、考えること、楽しむこと、そして愛することも。
When you arise in the morning, think of what a precious privilege it is to be alive
– to breathe, to think, to enjoy, to love. -Marcus Aurelius
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センニチコウ 花言葉「色あせぬ愛」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。