6月
四季雑感
咲く花時を違えず。とは、いつの時代のことを言ったのかしら。なんだかこの頃では、季節が入り乱れて花が咲くのを、随分みるようになって、なのに珍しいとも、違和感とも思わなくなり、そんな自分に嫌だなあと思うばかりです。やはり、春には春の、秋には秋の花が咲き、冬には冬の色をみて、夏には夏の匂いに再会し、そうやって巡りめぐる四季を感じていたいもの。それであるし、季節の触れ方は何であれ、願わくば、人間よりは当てになる、日本の四季であってほしいと思います。そんな四季雑感。今日もいちりんあなたにどうぞ。
君は君 我は我也 されど仲よき -武者小路実篤
ランタナ 花言葉 「協力」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。