5月
ひまわり
昔、太陽の神アポロンに恋した海の精クリティエは、その恋が叶わぬ片思いに終わったあとも、恋しい人が、東の空から登り、西の空に見えなくなるのを、まいにち毎日みていました。ひとり土のうえに立ちつくし、黒い瞳を輝かせ、九日九晩アポロンを見つめ続けていたクリティエは、その姿のままに、ヒマワリの花になったというお話。気持ちが沈みそうになったときにも、花は私たちに元気を与えてくれ、教えてくれます。笑顔でいること、感謝すること、くじけないこと。今日もいちりんあなたにどうぞ。
大地を美しくするために、人間の用心深い心を元気づけるために、神は花を作った。そして一茎の花から知恵を集め、いつも快い感謝を忘れないものが、最も幸福である。
ウィリアム・ワーズワース
ヒマワリ 花言葉「あなただけを見つめる」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。