3月
アネモネ
春のはじめに吹くおだやかな春風と共に花がひらき、二度めの風で花を終えるといわれるアネモネ。ギリシャ神話に登場するなど古くから愛されてきた花であり、聖書においては、イエスが弟子たちに語った『山上の垂訓』でふれた野の花が、この花とも云われています。吸い込まれるほど美しい白に出会いました。きっと好きかなと思って。今日もいちりんあなたにどうぞ。
野の花を見てごらんなさい。花は働きもせず、糸を紡ぐことも布を織ることもない。今日は咲いても、明日には炉に投げられるかもしれない。けれどそんな野の花にさえ、神は美しい姿を授けてくださったのです。
アネモネ 白 花言葉「希望」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。