2月
涅槃会
2月15日はお釈迦様が亡くなられた日(涅槃会 ねはんえ)。その翌日16日は西行忌です。武家出身の仏僧であり、桜の歌人といわれた西行、「出来ることなら、死ぬ時には如月の望月のころ、桜の木の下で死にたいものだ」と歌にしたように、如月、釈迦入滅の翌16日に亡くなりました。
西行の歌には、桜によせる憂いより、思うところを言い切る潔さがあります。もしこの歌にあるように、西行の思いが釈迦を惹きつけ通じたのだとしたら、それはなんと見事なことでしょう。今日もいちりんあなたにどうぞ。
花に染む 心のいかで 残りけん
捨て果ててきと 思ふわが身に 西行
サクラ 花言葉 「精神の美」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。