1月
アルストロメリア 花言葉「未来への憧れ」
赤は日本最古の色のひとつであり、血や生命、躍動をあらわす象徴色です。人類共通の普遍性を持つ色であり、多くの言語において赤は「血」か「火」の色、どちらかの言葉から派生しています。魔よけの意味合いも強く、日本では特にハレの場面において最も多く使用される色でしょう。歌舞伎の赤い隈取りは、正義・情熱の持ち主であることを示すといいます。
日本の古色である緋色(ひいろ)は、日・火をあらわす赤に同じで、別称 思色(おもいいろ)とも。「道徳的なことばかり言ってる貴方、こんな私に触れもしないなんて寂しくないの?」こんな挑戦的な恋心も、恋する女にたぎる熱い血汐も、きっと鮮やかな緋の赤、思ひ色。与謝野晶子はすばらしい。
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
アルストロメリア 花言葉「未来への憧れ」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。