12月
ツバキ 花言葉「ひかえめな優しさ」

この次に咲く梅が春を告げる花であれば、冬枯れの庭に咲く椿は冬をあける花。くっきりとした深緑の葉もまた美しく、艶葉木(つやばき)なるこの花の語源にも納得がいきます。週末ふらりと覗いた和菓子屋さんで「椿もち」に出会い、嬉しくなって思わずひとつ^_^ 源氏物語にも登場する「椿餅」は、和菓子の中でも最も古いお菓子なのだそう。艶々とした椿の葉に挟まれた道明寺は淡いピンクで愛らしく、可愛いなあと眺めていたら、椿餅の次は柚餅だと、お店の方に教えていただきました。次回を楽しみに。
妻在らず盗むに似たる椿餅 石田波郷
ツバキ 花言葉「ひかえめな優しさ」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。