11月
ホトトギス 花言葉「永遠にあなたのもの」

「花鳥諷詠(かちょうふうえい)」とは、俳人高浜虚子のつくった言葉で、通常「花鳥風月」というと、美しい自然風景やそれを愛でる風流をいいますが、虚子は花鳥風月について「春夏秋冬の移り変りによっておこる自然界(花鳥)だけでなく、それに共鳴して起こる人事界の現象を詠う(諷詠)」とし「人」も含めました。自然界、人間界のあらゆる現象は、そのまま客観的に無心にうたうべき。終生この主張をくり返した虚子の理念に、自然によりそう心、を思い出し思い直しました。花鳥諷詠。今日もいちりんあなたにどうぞ。
暖き冬日あり甘き空気あり 高浜虚子
ホトトギス 花言葉「永遠にあなたのもの」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。