11月
いわさきちひろ

東京神保町に、児童書を専門に扱う書店があるのですが、先日久しぶりに覗いてみたら、とても美しく懐かしい挿絵の一冊に出会いました。モーリス・メーテルリンクの「青い鳥」。そこに添えられた「いわさきちひろ」の挿絵が懐かしく美しく、しばらく手に取り魅入ったのでした。
幼いころから絵を描くことが好きだったちひろ。童画家になり、家庭を持ち、母となったちひろは、自らの子育てと肌身を通して、子供たちのみずみずしい心を絵で表現し、そして平和な世界を願い続けました。ひとりの女性として、人間として、成長していくことの苦しみも喜びも、やわらかな感性で残したちひろの絵に、癒されたことある方もいらっしゃるのでは。
たまには絵本もいいものです。
おとなというものは、どんなに苦労が多くても、
自分の方から人を愛していける人間になることなのだと思います。いわさきちひろ
ブルーレースフラワー 花言葉「無言の愛」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。