10月
バラ 花言葉「愛情」

バラを語りましょう。アラブ人は、マホメットの額から落ちた一滴の汗から、この世の最初のバラが生まれたと信じ、ペルシャの詩人は、花々がアラーの神に新しい君主を求めた時にバラを授かったと残し、ルーマニア人は、光り輝くバラを、かつては美しい王女であったと語り、古代ローマ人にとってバラは愛と美、そして喜びと陽気さの象徴としました。白いバラは人を弔い、赤いバラは愛をより甘美にし、さらにはどんな花よりエロティックであり、バラこそが、忠実な恋人たちのために咲く花である。そのことだけは、古代も現代も変わりはないでしょう。バラよ薔薇、どうぞ召しませ。今日もいちりんあなたにどうぞ。
バラがこわごわと刺の上に花をひらいた。ひとつはほんのりと紅色に、もう一つは絶望の白色に、そして三つめは、白でも紅でもなく、二つから盗んだ色に。William Shakespeare-
バラ 花言葉「愛情」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。