8月
恋は目で見ず心で見る

恋は目で見ず心で見る
シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」の原題「Midsummer Night」は、聖ヨハネの祝日前夜のことをさします。1年で最も夜の短い夏至の前夜、人間の男女は結婚に関する問題を抱え、妖精の王と女王は養子を巡りけんかをしている…ロマンティックな幻想劇のラッピングをほどくと、そこでは人間の赤裸々な愛欲や不和が、メルヘンティックに描かれている、そんな物語でした。
….それは西の小さい花の上に落ちて,それまで純白だった花は、恋の傷で紫に染まり,娘たちはこれを「戯れの恋の花」と呼んでいる。
….It fell upon a little western flower,Before milk-white, now purple with love’s wound,And maidens call it love-in-idleness.「A Midsummer Night’s Dream」-William Shakespeare-
真夏の夜の夢に。今宵いちりんあなたにどうぞ。
デルフィニウム 花言葉「あなたは幸せをふりまく」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。