8月
「光の画家」クロード・モネ

「光の画家」と呼ばれたモネの関心は、その名のとおり自然の中に射す「光」にあったといい、時間や季節とともに移りゆく光と色彩の変化の追求に、生涯をささげた画家でした。
同じモチーフを異なった時間、異なった光線の下で描いた連作を数多く制作しましたが、その中でももっとも作品数が多く、モネの代名詞ともなっているのが1890年代後半から描きはじめた『睡蓮』の連作です。そのモネ独自の作風を、同じ印象派のセザンヌは「モネは眼である。しかしなんという眼であろうか」と称賛したといいます。
自然を把握することなどできぬまま、ただ自然に倣い従うばかりだった。私が画家になれたのも、ひとえに花のおかげである。クロード・モネ Claude Monet 1840-1926
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。