7月
白ばらの匂う夕べは
音楽では喜びや悲しみとともに、文学では情景を目に浮かべ、歌劇ではドラマティックに、俳句で日本の四季を堪能し、詩歌で心を寄せあい。
きっと誰もの記憶にある花の姿だから、それを思い出すことも、ひとつ愉しみかなと思っております。
花を見て懐かしんだたり、思い更けたり、古い記憶を辿るきっかけになったり。そんな楽しみ方もあると思うのです。
白ばらの匂う夕べは 月も夢を見ている
窓辺のまがきの闇にもほのかに
別れた友の手 ひとりおもう
ネーゲリ 曲 高橋伸夫 詞
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。