7月
風立ちぬ~会議は踊る

映画「風立ちぬ」を見てきました。そこには記憶にとどまったままの、燃え盛る赤い、また美しく青い日本が描かれていました。
映画のなかで歌われる「Das gibt’s nur einmal~たった一度だけ」という曲が印象に残り、調べてみましたら、それは1814年のウィーン会議を時代背景にした、1931年のオペレッタ映画の中の曲だとわかりました。
軽快な曲調ではありながら、その歌詞は薄幸の少女にある背景を物語ります。美しい映画でした。世間の評判はともかく、ぜひ各々の感性で受け止めていただきたい映画です。命みじかし恋せよ乙女。
こんなことはただの一度だけ、もう二度と来ない。もしかしたら、ただの夢かもしれない。人生にたった一度だけ、明日にはもう消え去っているかもしれない。人生にただ一度のこと、そうよ花の盛りはただの一度きりだもの。
Das gibt’s nur einmal~會議は踊る(Der Kongreß tanzt 1931)
コスモス 花言葉「乙女の恋」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。