6月
手拭いを楽しむ

現在の手拭いは約90cm x 35cm程度の大きさ。手拭の端が縫われていないのは、清潔を保つ為に水切れをよくし、また早く乾く為の工夫なのだそう。
地域によって親しまれる柄にも違いあり、関東では浮世絵や歌舞伎といった柄が好まれ、関西では名所やご当地をあらわす風景などの柄が好まれたそうです。
目に留まるのは季節ごとの動植物の柄が多いですね。春は桜、初夏の紫陽花、夏は朝顔など、季節や節句、干支などをあらわした柄も多く色とりどりで目にも美しいのが魅力。
これからの季節、清潔を保つためだけでなく、日々の暮らしに季節を取り入れるアイテムとしても楽しめそうです。
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。