5月
カーネーションの花言葉「母の愛」

イエスが十字架を背負い、ゴルゴダの丘へ向かう苦悩の歩みの途中で、聖母マリアが地上に落とした涙の後に咲いた花とされています。カーネーションの花言葉が「母の愛」の所以もここにあるのでしょう。
そんな母の愛に気が付いたのは、いつ頃でしたでしょうか。
幼き記憶の中で抱かれたとき、親元を離れたとき、結婚したとき、わが子を授かったとき、静かな眠りにつく母の顔を見たとき。もしかしたら、まだ気が付いていない愛さえあるのかもしれない、そんなことに気が付いた、母想うきょう日です。
おかあさまは おとなで大きいけれど
お母様の おこころは小さい
だってお母様はいいました 小さい私でいっぱいだって
私は子供で小さいけれど 小さい心の私は大きい
だって大きいお母様で まだいっぱいにならないで
いろんなことを思うから 金子みすゞ
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。