3月
木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)

今日から三月。はやいですね(^^)
日ごと春めき、いよいよ生い茂る草木とともに、まもなく沈丁花の香りが漂いはじめるころ。
三月をあらわす呼び名っていろいろあるのですね。桜月(さくらづき)花月(かげつ)さはなさきつき(早花咲月)とうげつ(桃月)はなみづき(花見月)はるをしみつき(春惜月)ゆめみづき(夢見月)なんて素敵な呼称でしょう。
私は「はるおしみつき」というのが、日本人の心情が表れていていいなと思いました。皆様はいかがですか?
今日もよき日を。
「自然」はその美しき創造物(つくりもの)に
わが心に流るる人間の魂を結び付けたり
ワーズワース「早春の歌」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。