6月
昼顔

英国の詩人ノーマン・ニコルソン(1914~)は書きました。しかしながら、ウォルター・ド・ラ・メアー(1873-1956)の目線は変わります。
「ヒルガオの根は深くつらぬき、暗く閉ざされた墓の中の 眠る血族の傍らに横たわる者等より さらに深きに到る」
天と地。昼と夜。幻想と現実。
中世にはこの花を悪魔の花とみなされ、悪魔の腸として知られるようになりました。そういえば。子供のころ、根拠もなく「縁起の悪い花」と聞かされたことがあるような・・・。この昼顔にまとわりつく性質はその通称「hedge bindweed(生垣のつる草)」に反映されるようです。
カトリーヌ・ドヌーブの映画「昼顔」でも、女の夜と昼の顔を演じています。花言葉:頑固さ
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。