6月
虎が雨

鎌倉時代のこの日、曾我兄弟は父の仇討のため富士の裾野で工藤佑経を討ち果たし、しかし兄十郎は討ち死にし、弟五郎は翌日に処刑されたという史実がもとになったのが「曽我物語」です。
このころの多雨は十郎の死を悲しんだ愛人の遊女・虎御前が流したであろう涙に由来しているといいます。
そうはいっても雨の多いこの季節。昨今の全国各地の荒れた気象による被害の様子をニュースで見聞するたびに、過去にお花をお送りした先々のご家族や皆様にも、どうか御無事でいてほしいと願うばかりです。
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。