5月
芍薬

古代ギリシャ人はこの植物には神聖な起源があると信じていたそう。それはつまり、夜に輝く力を持った月の光の所産と信じたからだそうです。 ヴィクトリア朝では乳歯の生え出しに力をかしたり、ひきつけを予防するといって、子供たちの身を守る存在としても愛されました。
「月が欠けるときにシャクヤクの種子を集めて子供たちの首にかければ、妖精や魔女の出没から身を守ってくれる」そんな魔法の花なんですって。 花の鑑賞期はまさにこれから。 花色も淡紅、白、濃紅、深紅、絞りなど、冬の椿の艶を引き継ぐかのように、初夏の日差しを浴びて咲き誇ります。
「立てば芍薬 座れば牡丹」とたとえるように、その美しさから「顔佳草(かおよぐさ)とも呼ばれるそう。牡丹に似ていますが、冬はすべてが枯れて休眠するのが特徴です。今日もいちりん あなたにどうぞ。
「立てば芍薬 座れば牡丹」とたとえるように、その美しさから「顔佳草(かおよぐさ)とも呼ばれるそう。牡丹に似ていますが、冬はすべてが枯れて休眠するのが特徴です。今日もいちりん あなたにどうぞ。
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。