5月
立てば芍薬

立てば芍薬、座れば牡丹・・・・美しい女性を形容するときによくつかわれる表現です。 芍薬の花言葉は「恥じらい・はにかみ」。
こちらも、嬉しはずかしな女心をうまく表現しています。 ちなみに良く見間違える芍薬とボタンですが、シャクヤクは「草」でボタンは「木」。 古代ギリシャ人はこの植物を医療の目的で用い、またその花には神聖な起源があると信じていました。
「月が欠ける時にシャクヤクの種子を集めて子供たちの首にかければ、妖精や魔女の出没から身を守ってくれる」 芍薬は夕方になるとまるで眠りに入るように、花をゆっくり閉じます。きっとそれゆえ、夜に輝く力をもった月の光の所産と考えたのでしょう。
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。