11月
シラユリ 花言葉「威厳」

白いユリは聖母マリアの復活の花。白い花弁は彼女の身体を、おしべの黄色い葯は彼女の魂を意味します。キリスト教の伝説では、イヴがエデンの園を去る時に流した、後悔の涙から咲いたともいわれ、ことキリスト教芸術においては、多くの宗教的絵画のなかに描かれてきました。バラは花の女王の称号の候補者として、ユリをライバルとしていましたが、ユリの美しさを称えてこう言ったといいます。「あなたの堂々とした態度、最もたる高貴な色、素敵だわ。だからだれか三者が貴方に優る時まで、お互いが女王でいましょう。」
しとやかなバラでも身を守る棘を
ひかえめな羊でも威嚇する角をもつ
でも純白のユリだけは愛そのもの
光り輝く美しさに棘も角も必要がない William Blake
シラユリ 花言葉「威厳」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。