8月
ハス 花言葉「清らかな心」

おのづから月やどるべきひまもなく池に蓮の花咲きにけり 西行
お盆をむかえました。お盆は仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を略したもので、語源は梵語の「ウランバナ」、地獄の責め苦から救うという意味があります。餓鬼道に堕ちて苦しんでいる弟子の母を、お釈迦様供養して救うことができたという故事が始まりです。
「一蓮托生」という言葉がありますね。仏教で「よい行いをした者は、極楽浄土に往生し、同じ蓮の花の上に身を託して生まれ変わる」という意味があり、転じて、事の良し悪しにかかわらず、互いの運命をともにすることを言います。
蓮の花が生息する泥水は、私たちが生きている俗世と考えられ、その中で美しく咲く蓮の花は、悟りの境地の象徴です。ご先祖さまを迎える一日に。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ハスのはな 花言葉「清らかな心」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。