忌中 喪中の違いと、花の贈り方マナー

Posted on 2025/10/03

「忌中」とは、故人が亡くなられてから四十九日までの期間を指します。仏教では四十九日を「忌明け」と呼び、この間はご遺族が深い悲しみにある大切な時期とされています。
一方「喪中」は、忌明け以降から一周忌までの約一年間を示す言葉です。社会的な慣習として、年賀状や祝い事を控える期間でもあります。

つまり、忌中はより慎み深く故人に寄り添う期間喪中は日常を取り戻しながらも節度を持って過ごす期間。花を贈る際にも、この違いを理解しておくことが大切です。

  • 白い花(百合、菊、胡蝶蘭、カーネーションなど)
  • 紫や淡いグリーンを差し色にしたアレンジ
  • 白を基調に、淡いピンクや紫、薄い黄色を加える
  • 派手すぎないトーンでまとめる
  • 赤や濃いピンクなどお祝いを連想させる色は控える
  • ラメや派手な装飾を施したアレンジは不向き
  • 香りの強い花(バラなど)は避けた方が無難

フラワーギフト専門店 Hanaimo 店主 鈴木咲子

インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。