忌中 喪中の違いと、花の贈り方マナー

Posted on 2025/10/03

この記事では、忌中と喪中の違い・それぞれの期間・花の贈り方マナーをわかりやすく解説します。「お花を贈ってもいいタイミングなのか」「どんな花を選べばいいのか」という疑問にも、丁寧にお答えします。

  1. 忌中・喪中の違いと期間
  2. 忌中における花の贈り方
  3. 喪中における花の贈り方
  4. 忌中・喪中に避けたい花と色
  5. よくあるご質問
  6. まとめ

忌中・喪中の違いと期間

忌中とは、故人が亡くなった日から四十九日(忌明け)までの期間を指します。仏教では、人は亡くなってから四十九日の間、次の世への旅を続けていると考えられており、この期間は遺族が深い悲しみの中にある最も慎み深い時期とされています。

忌中の期間は、神道では五十日祭まで(約50日間)とされており、宗教や宗派によって多少の違いがあります。

喪中とは、忌明け(四十九日)以降から、およそ一周忌までの期間を指します。社会的な慣習として、年賀状などの祝い事を控える「喪に服する期間」として広く認識されています。

喪中の期間は故人との関係によって異なるのが一般的で、配偶者・両親の場合は12〜13ヶ月、祖父母は3〜6ヶ月、兄弟姉妹は3〜6ヶ月が目安とされています。ただし近年は、この期間にとらわれず個人の判断で過ごすケースも増えています。

忌中喪中
期間亡くなった日〜四十九日(約49日間)忌明け〜一周忌(約1年間)
意味合い最も深い悲しみにある時期。慎み深く故人に寄り添う日常を取り戻しながら節度を持って過ごす期間
主な慣習神社参拝・祝い事・慶事への参加を控える年賀状・新年のお祝いを控える
花を贈る際白・淡い色のみ。清らかで静かな印象を白を基調に淡いピンク・紫を加えてもよい

ポイント:忌中は「ご遺族が最も深い悲しみにある時期」、喪中は「慎みを持ちつつ日常に戻っていく期間」。花を贈る際はこの違いを意識することが大切です。


忌中における花の贈り方

忌中は、ご遺族が最も深い悲しみの中にある時期です。花を贈る際は、「清らかさ」と「静けさ」を最優先に考えましょう。

  • ……忌中において最も適した色です。白いユリ・白い菊・白いカーネーションが代表的
  • 淡い紫・ラベンダー……白の次に選ばれることの多い落ち着いた色合い
  • 淡いグリーン……差し色として自然な印象を添えることができます

自宅のお仏壇や祭壇に飾るには、器付きのアレンジメントが喜ばれます。花瓶の準備が不要で、受け取ってすぐに飾れるため、忙しいご遺族の負担になりません。遠方からお贈りする場合も、宅配で安心してお届けできます。

ラッピングは白・グレー・クラフト系が適切です。光沢の強いリボンや鮮やかな包装紙は避け、控えめで落ち着いた仕上がりを選びます。

忌中のお供え花を見る


喪中における花の贈り方

四十九日の忌明けを過ぎた喪中の期間には、花選びの幅が少し広がります。白を基調にしながら、やわらかな色合いを加えることが許容されます。

  • 白を基調に、淡いピンク・淡い紫・薄い黄色を加えてもよい
  • 「明るすぎず、暗すぎず」の穏やかなトーンを心がける
  • 赤・オレンジ・鮮やかなピンクなど、お祝いを連想する色は引き続き控える

喪中期間の法要(一周忌・三回忌など)や命日のお供えに合わせて贈ると、より丁寧な気持ちが伝わります。月命日のたびにお花を届けることも、遠方からでもできる継続的な弔いの形として多く選ばれています。

喪中のお供え花を見る


忌中・喪中に避けたい花と色

場にそぐわない花を選んでしまうと、いくら気持ちがこもっていても、受け取る方の心を乱してしまいます。以下の点を確認しておきましょう。

  • 赤・濃いピンク・オレンジ……華やかすぎてお祝いの印象を与えてしまう
  • 鮮やかな黄色……明るすぎてお悔やみの場にはふさわしくない場合がある
  • バラ(香りの強い品種)……弔事では香りが強いと場の雰囲気に合わない場合がある
  • ラメや派手な装飾を施したアレンジ……お祝いギフトとの区別がつきにくくなる
  • ヒガンバナ……弔事の花として地域によって忌避される場合がある

迷ったときの基準:「受け取る方が静かな気持ちで受け取れるか」を第一に考えましょう。「清らかさ」「落ち着き」「控えめな美しさ」が感じられる花が、弔事には最もふさわしい選択です。なお、故人が好きだった花、ご家族の気持ちに寄り添った配慮の元、色や香りがある花を選択することはあり、この限りではありません。


よくあるご質問

失礼にはあたりません。忌中のご遺族へ白いお花を贈ることは、弔意と寄り添いを示す丁寧な行為です。ただし、色やスタイルに配慮し、華やかさよりも品の良さを優先しましょう。

喪中期間の誕生日は、祝い事を派手に行うことを控えるのが一般的です。「心ばかりですが」という気持ちを添えて、落ち着いた色合いのお花をそっと贈る形が最も丁寧です。メッセージも「おめでとう」より「ゆっくり過ごしてください」のような寄り添う言葉が適切です。

お通夜・告別式の際の供花、または自宅への弔問時にお供え花を持参するのが一般的です。後日自宅へ届ける場合は、四十九日法要に合わせたタイミングが自然です。

四十九日より前(忌中)は「御霊前」、四十九日以降(喪中)は「御供」「御仏前」が一般的です。宗派によって異なる場合があるため、迷う場合はご連絡いただければスタッフがお答えします。

はい、異なります。仏教では四十九日が忌明け、神道では五十日祭が忌明けです。キリスト教では「忌中」「喪中」という概念はなく、追悼ミサや記念日に合わせて花を贈ることが一般的です。


まとめ

忌中・喪中と花の贈り方 まとめ

  • 忌中(〜四十九日):白・淡い紫中心。最も清らかで静かな花を
  • 喪中(忌明け〜一周忌):白基調に淡いピンク・紫を加えてもよい
  • 赤・オレンジ・鮮やかな色・香りの強い花は両期間とも避ける
  • 形はアレンジメントが、届いてそのまま飾れて喜ばれる
  • 表書きは忌中「御霊前」・喪中「御供」「御仏前」が基本

忌中と喪中の違いを理解し、その時期にふさわしい花を選ぶことは、贈る側の心遣いを示す大切な行為です。「相手のそばにいられないけれど、花を通じてそっと寄り添いたい」——そんな気持ちを持つ方のために、花以想では一つひとつのご注文を丁寧にお作りしています。

マナーに詳しいスタッフによるLINE相談、発送前のお花写真確認、全国配送に対応しています。どうぞお気軽にご相談ください。



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フラワーギフト専門店 花以想 店主 鈴木咲子

インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)『ベストエッセイ・2025』(光村図書出版)随筆掲載。