「花の画像サービス」についてのお話です

HANAIMOの独自サービスのひとつ「花の画像送付」は2002年の開業以来、ずっと変わらず続けているサービスです。開業当時「もし自分が花をネット注文をするとしたら、一番欲しいサービスは何だろう」と考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが「届けた花がみたい」でした。

当時は今よりもご注文数も少なく時間もあったので、お客様にとって嬉しいであろうサービスを増やすことは容易でした。しかしあるタイミングでHPのリニューアルをするとなった際、この「花の画像サービス」を載せるかやめるか、一瞬考えたんです。

今後も継続するなら載せるけれど、本当に続けられるの? それは今の数倍のご注文になっても続けるという「意思決定」を表します。大変になったからもうやめる、とはいかない。それでもやるの?と。

でも正直、続けることには迷いはなかったんですよね。なぜなら「自分だったらほしい」から。

やっぱり一番知りたいじゃないですか。顔も見たことない、きいたこともない、たまたま見つけた花屋に、贈答品をおまかせするのです。結局どうなったのか、要望は伝わったのか、ちゃんとやってくれたのか、お届け先に失礼はなさそうか。期待したセンスはあったのか、自分を信じてよかったのか、知りたいし、なにより安心したい。

情報も少なかった20年前は、今のようにレビューもなく、頼りになるのは自分の勘だけでしたし。

私自身も意外と?慎重なので、今でもお客様の心配や不安は自分ごとに思えることは少なくありません。しかしこの仕事をしているうえで、それは幸いでした。仕入れ担当の鈴木もそうですし、受注と画像送付を担う福島や森、そして制作担当たちも、私はともかくHANAIMOのスタッフは皆、正義感が強く誠実です。

ひとつのお花の出荷にも、欠かせない工程がいくつもあるのですが、なかでもこの「花の画像サービス」は、気が抜けないフローになっています。

数あるお花すべての画像を撮り、漏れなく記録する。もし名札の間違いがあっても、要望との相違があっても気づける、そんな最終チェックも兼ねています。それがすんでから、公平に画像を送付する。

10件でも30件でも50件でも母の日でも同じフローです。故の事後報告になっています。本当は、事前にお知らせして差し上げたいのですが。

しかし、そんなジレンマは私たちがもっと信頼できる花屋になることで、乗りこえたいと思っています。

近頃では、ネット通販に感じてらっしゃる、皆さんの不安を安心に変えることができるなら、という思いでSNSも使いはじめました。実際にご利用いただいたお客さまからのお声と実際のお花を紐づけて投稿しています。また日々入荷しているお花の紹介も。

これを「花」を「手紙」に置き換えますと、

「手紙の書きかた」が解らない人に「書き方」を教えるのではなく、気持ちを伝達する方法として、そのひとつに「手紙」もあることを発信しています。そして実際に「手紙」を書いてみたらこうなったという実体験を、皆で共有しているのです。

今の気持ちを伝えることが出来るのは、手紙かもしれないし、手紙じゃないかもしれない。花かもしれないし、花じゃないかもしれない。

選択肢は他にもあるけれど、でも手紙(花)でも、こんなふうに気持ちが伝わるんだだよ。と、そんなシェアをしています。

https://www.instagram.com/hanaimo/

私たちがSNSを使う目的は明確にあり「花は想いを伝える」ということを、一人でも多くの方に知っていただくことです。

そんなスタンスなので、同業者のSNSにくらべると、オシャレ感・映えには欠けてるとは思います。でも、ぜひご興味をいだいていただけたら、ご覧いただきたいですし、フォローもいただけたら嬉しいです。スタッフの活力にもなります^^

そして花をみて癒されるとともに「ここの花は本当に人の気持ちを伝えてくれる花なんだろうか」そんな視点でご覧いただければと思います。