青のプロフィール

今朝の青。曇りも陰りもひとつとない、さわやかな朝の空でした。

この青空のように、心にやましいことが何もないこと、少しの疑いや隠し事もないことを「青天白日」といいます。まさに今日は朝からそんな心境です。

青色は世界共通で最も好まれる色といわれます。その連想の多くは空と海にあります。なかには地球を想う人もいるかもしれませんね。

いずれもそばに感じながら手に入れることが出来ないことから、夢や理想、永遠をイメージさせる象徴色ともいわれます。また自然界にも青いものはとても少ないことから、たとえばラピス・ラズリにみるような宝石や花においても、その希少性が先の象徴性を強くするのでしょう。

青の永遠性といえば、幸せの青い鳥で知られるモーリス・メーテルリンクの童話『青い鳥』に描かれたのが実にそのものです。

この物語はドイツ人作家ノヴァーリスの小説『青い花』に着想を得て書かれたそうです。ノヴァーリスの『青い花』は、主人公の詩人ハインリヒが、夢の中で見た青い花に恋い焦がれ、その面影を求めて各地を捜し歩くうち、その途上で様々な人に会って成長していく様を、多くの詩を織り込みつつ描かれた作品。つぎ手にしたら、また感想をおくります。

これから先の季節に見る空は、気温の低さも相まって、青空の心地よさは影を潜め、微かな悲しみが伴いだします。それは冷たさとあわい悲しみが漂うブルースの青。それはそれでいいけれど、

あとわずかなこの季節、今はこの青を体いっぱいに沁みわたらせたい気分です。

今日もいちりんあなたにどうぞ。