定年退職の花の贈り方|時期・金額・色の決め方を花屋がまとめました

Posted on 2016/09/11

定年退職の花|送別会で贈る花束(花以想)

「定年退職のお花なんですが」——そうお電話をいただいてから、次に続くご質問は、たいてい花の種類のことではありません。「いつ届くようにすればいいですか」「いくらくらいが失礼にならないでしょう」「これ、電車で持って帰れますかね」。定年退職の花でいちばん迷うのは、花そのものよりも、その前後の段取りなのだと、ご相談をいただくたびに感じます。この記事では、その順番をひとつずつ整理してみました。

1. 最初に決めるのは「花の種類」ではなく「どこで渡すか」

定年退職の花で手が止まるのは、考える順番によるところが大きいように思います。多くの方が「どんな花にするか」から考え始めますが、サイズも金額もお仕立ても、どこで渡すかが決まらないと決められません。両腕で抱える花束は、送別会の会場では置き場所に困り、そこから電車でお帰りになるには大きすぎます。

まず、渡す場面を次の3つのどれかに決めるところからです。ここが決まると、残りの判断は自然と絞られていきます。

渡す場面向くお仕立てお届け日の目安気をつけたいところ
A. 送別会の会場
レストラン・ホテル
贈呈で映える花束当日の開宴前に会場直送会場での前日保管が難しいことも。当日着で組むのが確実です
B. 最終出社日の職場花束/持ち運びやすいボックス型当日午前着、または前日着お帰りの移動手段。電車なら大きさが効いてきます
C. ご自宅へ直接花瓶のいらないアレンジメント退職日の翌日〜二週間後まで持ち帰りの心配が要らないのがなにより。ご在宅の日時だけ分かれば十分です

迷ったときは

Cの「ご自宅へ直接」が、いちばん無理がありません。サイズの制約がなく、持ち帰りの問題も起きず、受け取った方はそのまま飾るだけで済むからです。とはいえ、皆の前で手渡す場面が絵になるのも確かで、送別会での贈呈を選ばれる方も同じくらいいらっしゃいます。

生花は、届いた日が見頃の入口です。ここから数日かけて開いていきます。一週間前に届いてしまうと、送別会の当日には盛りを過ぎていることになります。「早めに手配しておいたほうが安心」が、お花に限っては裏目に出るところです。

お届け締切は、午前中のご注文で最短翌日です(北海道・中国・九州・四国は、ご注文から3日後の到着が最短となります)。三月から四月は退職のご注文が重なる時期にあたるため、日程が決まった時点でご注文いただくと、ご希望の日時で組みやすくなります。

送別会の日付と会場だけお知らせいただければ、そこから逆算して発送日はこちらで組みます。「何日に注文すればいいか」を計算していただく必要はありません。

2. いくらにするか——金額は「贈り主のお立場」で決まります

「退職祝いの相場は」というご質問に、一つの正解はありません。¥5,000から¥20,000超まで、実際に選ばれています。相場を探すよりも、誰の名前で贈るかから考えるほうが、はるかに早く決まります。ひとりで贈るのか、部署の連名なのか、会社としてなのか。ここが決まると、サイズもお仕立ても自然に決まります。

贈り主ご注文の多い価格帯選ばれているお仕立て
同僚・後輩(個人)¥5,000〜¥8,000片手で抱えられる花束。送別会での手渡しに
ご家族(お子様からご両親へ)¥5,000〜¥10,000ご自宅にそのまま飾れるアレンジメント
教え子・ゼミ生から恩師へ(連名)¥8,000〜¥15,000ご自宅直送のアレンジメント、または贈呈用の花束
部署・チーム一同(連名)¥10,000〜¥20,000贈呈シーンで映える花束、または大きめのアレンジメント
会社・法人として¥20,000〜立札を添えた大型のアレンジメント

連名の場合は、おひとり¥1,000〜¥3,000を集めてまとめられる形がほとんどです。人数が集まるほど選べるサイズは大きくなりますが、手渡しの場合は、次の章の持ち帰りやすさが優先されます。

  • 送料/花以想は全国一律¥1,200(税込)。夏季・寒冷地はクール便追加料金(+¥400)の対象地域があります。
  • 花瓶/花束を贈る場合、受け取った方のお宅に合う大きさの花瓶があるとは限りません。ご自宅直送のときはアレンジメントのほうが確実です。
  • お持ち帰り袋/手渡しでお持ち帰りがある場合、専用バッグ(有料)のご用意もあります。

ご予算が先に決まっている場合は、退職祝いの花の一覧から金額で絞っていただくのがいちばん早い方法です。

3. 花束とアレンジメント、どちらが受け取りやすいか

「思ったより大きくて、電車で持ち帰るのが大変だったと後で聞きました」。これは退職のお花で、いちばん多くお聞きするご相談です。贈る側からは見えにくいところなので、先にお伝えしておきます。

お仕立ての違いは、見た目より受け取った方の手間の差に出ます。

お仕立て受け取る方の手間向いている場面
花束持ち帰り後、花瓶に生ける作業が生じます送別会・最終出社日の贈呈。腕に抱えた姿が写真に残ります
アレンジメントそのまま置くだけ。花瓶も水替えも要りませんご自宅直送、退職後のお届け、ご高齢のお相手
ボックス型置くだけ。倒れにくく、持ち運びも安定します電車移動のある贈呈。デスクや玄関に置きやすい大きさ
ミディ胡蝶蘭週に一度ほどの水やりで一か月以上もちますご自宅で長く飾っていただきたいとき
価格帯大きさの感覚電車向いている渡しかた
¥5,000前後片手で持てる花束、デスクに置けるアレンジメント○ 負担になりません手渡し
¥8,000〜¥11,000両腕で抱える花束、玄関やリビングに映えるアレンジメント△ お持ち帰り袋があると安定します手渡し/ご自宅直送
¥15,000以上贈呈式で見栄えのする大きさ× 車での移動が前提になりますご自宅・職場への直送

「電車でお帰りになります」の一言をご注文時に添えていただければ、抱えやすい形とボリュームの出しかたに調整してお仕立てします。大きさの判断は、こちらで引き受けます。

4. 色は「その方らしさ」で選べます

定年退職の花に「この色でなければ」という決まりはありません。ただ、色によって伝わる方向は変わります。長年のご功労をねぎらう気持ちなのか、これからの門出を明るく送り出す気持ちなのか。そこが決まれば、色は決まります。

色合い伝わる方向選ばれている場面
白・クリーム「きなり」品よく、改まった感謝目上の方、恩師、法人からの贈答
淡いピンク「さくら」やわらかく、親しみのある感謝ご家族からお母様へ、女性の同僚へ
淡い紫「ふじいろ」落ち着きと敬意ご定年を迎える上司、長く勤められた方へ
黄オレンジ「おひさま」明るい門出、第二の人生への応援転職・独立、まだお仕事を続けられる方へ
グリーン白「みどり」青白「インディゴ」すっきりとした品格男性へ、甘さを避けたいとき

避けたほうがよいのは、全体を白と濃い紫だけでまとめた配色です。お供えの色合いと重なるため、お祝いの場では意図が伝わりにくくなります。白を基調にされる場合も、クリームや淡いピンク、グリーンが一色入るだけで、お祝いの表情になります。

お相手の好みが分からなくても大丈夫です

「いつも紺のスーツの方です」「園芸がご趣味の先生です」——その程度の情報で十分お作りできます。色合わせの判断は、こちらで引き受けます。17色から色で選ぶこともできますし、迷われた場合はLINEでお相手の印象をひとこといただければ、そこから組み立ててご提案します。

5. カードと表書き、差出人の書きかた

「部署一同、で本当にいいのでしょうか」。ご注文のときに、少し間が空いてからこうお尋ねいただくことがあります。差出人の書きかたは、お花そのものより気を遣うところなのだと思います。

贈り主表書き差出人の書きかた
個人から御祝/退職御祝ご自身のお名前(職場の方へは部署名を添えると分かりやすくなります)
部署・チームから退職御祝/感謝を込めて〇〇部一同、〇〇課有志
会社・法人から祝 御退職/御祝社名と代表者名(立札の形が一般的です)
ご家族から感謝を込めて/ありがとう子ども一同、お名前の連名
教え子から恩師へ御祝/感謝を込めて〇〇期生一同、ゼミ生一同

定年でのご退職には「祝定年御退職」という改まった表書きもあります。ご自宅へ直送される場合や、ご家族から贈られる場合は、表書きよりも、ふだん面と向かっては言えない一文のほうが残ります。

お祝いの言葉では、落ちる・破れる・倒れる・流れるといった言葉が避けられます。とはいえ、ここを気にしてお手が止まってしまうくらいなら、文面ごとお預けいただくほうが早いです。これまで数えきれないほどのカードをお作りしてきましたが、文面のことでお叱りをいただいたことは一度もありません。

メッセージカード・立て札は無料でお付けしています。文章の形が浮かばない場合は、退職祝いのメッセージ例文集に、贈り主のお立場別の文例をまとめてあります。

6. 定年退職にお選びいただいているお花

実際に退職祝いでご注文の多い三点です。いずれも、発送後に完成したお花の画像をメールでお送りしています。

まず外さない一束から

片手で抱えられる大きさの花束です。送別会での贈呈から、そのまま電車でお帰りになる流れまで無理がありません。同僚・後輩の方おひとりから贈られる場合に、いちばん多くお選びいただいています。

退職・定年退職祝い 花束 Sサイズ ¥5,500(税込)

退職・定年退職祝い 花束 Sサイズ ¥5,500(税込)

ご自宅へ直接お届けするなら

花瓶の要らないアレンジメントです。受け取った方は置くだけで済みます。ご家族からご両親へ、教え子から恩師のお宅へ、という贈りかたに向いています。送料を含めて一万円に収まる形です。

送料込みで10,000円以内 お祝い用アレンジメント 80 ¥8,800(税込)

送料込みで10,000円以内 お祝い用アレンジメント 80 ¥8,800(税込)

部署一同での贈呈に

両腕で抱えるボリュームの花束です。連名でのご注文で、贈呈の場面が写真に残る大きさをご希望のときに選ばれています。持ち帰りのご事情があれば、抱えやすい形に調整してお仕立てします。

退職祝いの花 プレゼント 花束 MSサイズ ¥11,000(税込)

退職祝いの花 プレゼント 花束 MSサイズ ¥11,000(税込)

メッセージカード・立て札は無料。仕上がり画像の送付も無料で承ります。この三点以外の退職祝いのお花は、退職祝いの花の一覧にすべて掲載しています。実際に贈られた方のお声も、選ぶときの手がかりになるかと思います。

7. 届いたあとのこと

贈ったあとのことまでお伝えできると、お相手により長く楽しんでいただけます。カードに一行添えておかれる方もいらっしゃいます。

お仕立て届いたあとにすることここが効きます
花束茎の先を一センチほど切り直して、深めの水に生ける水を毎日替えると、もちがはっきり変わります
アレンジメント吸水スポンジが乾く前に、器のふちから水を足す生ける作業がないぶん、ご高齢の方にも負担がありません
共通(置き場所)直射日光とエアコンの風が当たらない場所へ暖房の効いた部屋では、夜だけ涼しい場所に移すと違いが出ます
飾り終えたあと逆さに吊るしてドライにできる花材が入っていることもあります器やバスケットは、そのまま小物入れとして使えます

8. よくある失敗5パターン

失敗原因こうすれば防げます
送別会の開宴に、お花が間に合わなかったお届け日を当日夕方にした当日午前着で組む。会場直送なら開宴前指定に
会場に届いたが、預かってもらえなかった会場に一言入れていなかったご予約時に「花が届きます」と伝えておく。確認はこちらからも入れられます
大きすぎて、電車で持ち帰れなかったサイズと移動手段が噛み合っていない手渡しは¥5,000〜¥8,000帯か、ご自宅直送に切り替える
送別会の一週間前に届き、当日には盛りを過ぎていた早めに手配しすぎたお届けは前日か当日。日付だけお知らせいただければ逆算します
お花は喜ばれたが、誰から届いたか伝わらなかった差出人名を入れていなかった連名でも「〇〇部一同」と入れる。カード・立て札は無料です

よくある質問

承っています。会場名・ご予約のお名前・希望のお時間をご注文時にお知らせいただければ、開宴前に届くよう手配します。会場によっては前日からのお預かりが難しいこともあるため、当日着で組むのが確実です。会場側の受け取り可否が分からない場合も、そのままご相談いただければこちらで整えます。

遅くありません。退職の直後は挨拶回りや片付けで慌ただしい方が多く、一週間ほど経ってご自宅に届くほうが、かえってゆっくり眺めていただけます。「送別会に出られなかったので、後から自宅へ」というご注文は、三月から四月にかけて毎年いただきます。この場合は、花瓶の要らないアレンジメントが向いています。

喜ばれます。「花をもらったのは人生で初めてだと言われました」というご報告を、毎年いただきます。色は白とグリーン、青みのある配色ですっきりまとめるか、オレンジや黄で温かみを出すかのどちらかが人気です。甘さを抑えたい場合は、淡いピンクを控えめにしたお仕立てもできます。

手渡しでお持ち帰りがある場合は、¥5,000〜¥8,000前後の花束が扱いやすい大きさです。それ以上のボリュームをご希望のときは、倒れにくいボックス型か、ご自宅への直送に切り替える形もあります。ご注文時に「電車で帰られます」の一言があれば、抱えやすい形に整えてお仕立てします。

「いつも紺のスーツの方です」「穏やかな先生です」という程度の情報で十分お作りできます。好みが分からないままご注文いただいても、仕上がりが的外れになることはありません。判断はこちらで引き受けますので、お相手の印象をひとことだけいただければ、そこから組み立てます。

できます。同梱サービスで、色紙やお手紙、記念品をお花と一緒に梱包してお届けしています。事前に当店へお送りいただく形です。幹事の方が寄せ書きを集めて、お花と一緒に一度で届ける流れは、退職祝いでよくご利用いただいています。

花そのものに違いはありませんが、色の方向が変わります。定年でのご退職は、長年のご功労へのねぎらいが中心になるため、白・クリーム・淡い紫といった落ち着いた色合いが選ばれます。転職・独立は門出の意味が強くなるため、オレンジや黄で明るくまとめる方が多いです。ご注文時にご事情をひとことお知らせいただければ、色味とカードの文面をあわせてご提案します。

まとめ:迷いが少なくなる順番

  1. 渡す場面を決める(会場/職場/ご自宅)——ここが決まらないと何も決まりません
  2. 誰の名前で贈るかを決める——金額とサイズは、ここでほぼ決まります
  3. お届けは前日か当日午前に設定する——早すぎる到着は、当日の見頃を過ぎさせます
  4. 色は、お相手の印象から選ぶ——ひとことお知らせいただければ、こちらで組み立てます
  5. 差出人名を入れる——カード・立て札は無料です

お花選びで悩んでいる時間の多くは、「何を贈るか」で止まっている時間かもしれません。渡す場面と差出人が決まると、あとは花屋の領分です。想いはある、届け方が分からないだけ——その最後のひと押しをお手伝いするのが、花屋の仕事だと思っています。

退職祝いの花

¥3,800から。送別会での手渡しにも、ご自宅への直送にも。送別会の日付と、お相手の印象をひとこと。それだけで、こちらからご提案します。

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