香典の代わりに花を贈る|いつ・いくら・どう選ぶかについて

「葬儀には参列できなかったけれど、何か気持ちを伝えたい」
「家族葬で香典はご辞退と言われた。でも、そのままにしておくのは気になって」
香典の代わりにお花を贈る——訃報を受けながら香典を手渡せなかった方が選ばれる方法です。この記事では、いつ贈るのか、いくらにするのか、どの花を選ぶのかを、贈る側の立場から、花屋の視点で整理してご説明します。
店では、葬儀から1か月ほど経ったころに「今からでも遅くないでしょうか」というご相談をよくいただきます。遅すぎるということはありません。気にかけていた気持ちは、いつお届けしても伝わります。
贈る前に確認したい3つのこと
香典の代わりに何かを贈るとき、もっとも大切なのはご遺族の意向です。気持ちから贈ったものが負担になってしまわないよう、順を追って確認します。
① 何を辞退されているかを見分ける
家族葬の場合、訃報のお知らせに辞退の内容が書かれていることがあります。書かれている言葉によって、贈れるものが変わります。
| お知らせの表現 | お花は贈れるか |
|---|---|
| 「香典をご辞退」 | 多くの場合は贈れます。辞退されているのは現金だけ、という受けとめです |
| 「供花・供物をご辞退」 | お花は控えます。香典であれば受け取っていただけます |
| 「ご厚志(ご厚誼)をご辞退」 | 香典・供花・供物のすべてを辞退される意味です。贈ることを控えます |
いちばん多いのは「香典をご辞退」です。この場合、お花は問題なくお届けできます。「香典を断られたから何も贈れない」と思い込んでしまう方がいらっしゃいますが、そうではありません。
喪中はがきや人づてで訃報を知った場合は、電話やメールで一報を入れてから贈ると丁寧です。「お花をお送りしてもよろしいでしょうか」と伺い、受け取っていただけるか確認してから手配します。
② いつ贈るか
葬儀を終えたばかりのご遺族は、心身ともに余裕がありません。葬儀の直後は避け、少し時間をおいてからお届けするのが配慮になります。
| 訃報を知ったタイミング | お届けの目安 |
|---|---|
| 葬儀の直後に知った | 初七日を過ぎたころ(葬儀の約1週間後) |
| 葬儀から1週間〜四十九日の間に知った | 四十九日の法要に合わせて |
| 喪中はがきなどで数か月後に知った | 命日・月命日に合わせて。時期を問わず贈れます |
法要の日に合わせる場合は、前日までに届くよう手配してください。当日は朝から人が出入りされることが多く、受け取りにくくなります。
③ 金額をどうするか
香典の代わりにお花を贈る場合、¥5,000〜¥10,000が目安です。ご関係が近い場合や法人からであれば、¥15,000前後をお選びになる方もいらっしゃいます。
| ご関係 | 目安 |
|---|---|
| 友人・知人・同僚 | ¥5,000 〜 ¥8,000 |
| ご親族 | ¥8,000 〜 ¥15,000 |
| 会社・取引先 | ¥10,000 〜 ¥20,000 |
香典と比べて極端に高価なものを贈ると、ご遺族がお返しを気にされることがあります。「気を遣わせない金額」がいちばん大切です。迷われたら¥6,600前後。この価格帯がもっとも多くお選びいただいています。
香典の代わりに何を贈るか
香典の代わりとして贈られるものには、お花のほか、お線香、お菓子や飲みもの、果物などがあります。どれが正解ということはありません。ただ、それぞれに気をつける点があります。
| 品もの | 向いている点 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| お線香・ローソク | 日常的にお使いになるので受け取りやすい | 神式・キリスト教式のご家庭には使いません |
| お菓子・飲みもの | 好き嫌いが出にくい | 日持ちと個包装の確認が必要。ご家族の人数によっては食べきれません |
| 果物 | お供えとして格好がつく | 重く、日持ちしません。受け取る側の手間になることがあります |
| お花 | お返しが不要。宗教を問わない。郵送で届けられる | お届け日をご遺族のご都合に合わせる必要があります |
お花に焼菓子やお線香を添える、という贈り方もあります。お供えとしての体裁が整い、金額の調整もしやすくなります。花以想では同梱で承っておりますので、ご注文時にお申し付けください。
ただし、贈り先が神式・キリスト教式の場合はお線香を入れません。宗旨がわからない場合は、お花だけにされるのが安全です。判断に迷われたらご相談ください。
それでも花がよい、その理由
品もののなかで、お花をおすすめしたい理由が4つあります。
お返しが不要です
供花にはお返しの慣習がありません。香典であればご遺族は香典返しを手配することになりますが、お花にはその必要がないため、負担をかけずに気持ちだけを届けられます。
郵送で届けられます
器に活けたアレンジメントであれば、宅配便でお届けできます。遠方で弔問が難しい方も、喪中はがきで後から訃報を知った方も、お花なら手段として選べます。
宗教を問いません
お線香は神式のご家庭には向きませんが、お花は仏式・神式・キリスト教式のいずれでも受け取っていただけます。先方の宗旨がわからない場合、これがいちばん大きな利点です。
場に穏やかな空気をもたらします
お花の色と香りは、悲しみの場に静かな明るさをもたらします。「飾っていた日々が支えになりました」というお声を、お届けした後にいただくことがあります。

どんな花を選べばいいか
お仕立ては、アレンジメントを
郵送で贈るなら、器に活けた状態でお届けするアレンジメントをお選びください。届いてそのままお供えいただけるため、花瓶をご用意いただく手間がかかりません。
お仏壇まわりは思っているより場所が限られています。「大きすぎて置き場所に困った」というのは、実際によくいただくご相談です。贈り先の住環境がわからない場合は、大きすぎないサイズをお選びになると安心です。
お供え・お悔やみ用 アレンジメント Sサイズ
花瓶がいらず、そのままお供えいただけます。香典の代わりに最も選ばれる大きさです
¥6,600(税込)
このまま飾れる花束「スタンドブーケ」
花束のかたちのまま自立します。お供えのあと、花瓶に移していただけます
¥6,600(税込)
お供え・お悔やみ用 アレンジメント MSサイズ
ご親族から、法人から。人が集まる場でも見劣りしない大きさです
¥11,000(税込)
お仕立てとサイズ
| お仕立て | 受け取る側の手間 |
|---|---|
| アレンジメント | 器の吸水スポンジに活けてあります。花瓶の用意も水切りも不要。郵送で贈るならこれが最も手間がかかりません |
| スタンドブーケ | 花束のかたちのまま自立します。お供えのあと、花瓶に移していただくこともできます |
| 花束 | 手渡しでご訪問される場合に。ご遺族に花瓶をご用意いただく必要があります |
| サイズ | 置き場所の目安 |
|---|---|
| SS〜Sサイズ | 後飾り壇の脇、お仏壇の脇、サイドテーブルの上。贈り先の住環境がわからない場合はこちら |
| MS〜Mサイズ | 床置き、または広めのお仏壇まわり。法要で人が集まる場合や、法人からのお供えに |
四十九日までは、ご自宅に「後飾り壇」を設けてご遺骨を安置されていることが多く、そのまわりにはすでにお花が集まっていることがあります。大きなものより、置き場所を選ばない小ぶりなお仕立てのほうが喜ばれます。
弔事に使う花材
お悔やみのお花に使う花材には、それぞれ理由があります。日持ちのよさで選ぶのが花屋の基本です。
| 花材 | 花屋からひとこと |
|---|---|
| 白菊・スプレー菊 | お供えの定番。花もちがよく、水も下がりにくい花です。近年は洋花に近い品種も増え、仏花らしくなりすぎない仕立てもできます |
| トルコキキョウ | 白・淡紫・グリーンと淡い色が揃い、上品にまとまります。花びらが幾重にも重なり、少ない本数でも豪華に見えます |
| カーネーション | 白・グリーンが弔事によく使われます。日持ちがよく、暑い時期でも安心してお使いいただけます |
| デンファレ・胡蝶蘭 | 格を出したい場面に。花もちが非常によく、法人からのお供えでよく選ばれます |
| スターチス・カスミソウ | 形を支える花材。特にスターチスは日持ちがよく、水が下がってもドライになって残ります |
| ストック・カラー | すっと縦に伸びる姿が、お供えの佇まいを引き締めます。冬から春にかけて状態のよいものが入ります |
その日に何が入っているかは季節によって変わります。「白基調で、日持ちのよいもので」とお伝えいただければ、その日いちばん状態のよい花でお仕立てします。花材を指定していただく必要はありません。
色は白を基本に
弔事のお花は白を中心とした落ち着いた色合いが基本です。白のトルコキキョウ、白のカーネーション、白の菊は、どの場面でも安心してお選びいただけます。
| 時期 | 向いている色合い |
|---|---|
| 四十九日より前 | 白のみ、または白+淡いグリーン。最も無難です |
| 四十九日以降 | 白+淡い紫・ラベンダー。落ち着いた印象のまま、やわらかさが出ます |
| 一周忌以降・月命日 | 白+淡いピンク・クリーム。故人のお好きだった色を加える方も多くいらっしゃいます |
迷われたら「白基調で」とだけお伝えください。それだけで、その日いちばん状態のよい白の花でお仕立てします。
避けたほうがよい花
- トゲのある花……バラ、アザミなど。お供えには向きません
- つるを伸ばす花……クレマチス、アイビーなど。絡みつく姿が好まれないことがあります
- 香りの強い花……クチナシ、ヒヤシンスなど。お線香の香りと混ざります。ユリを入れる場合は本数を控えめにします
- 毒のある花……スズラン、スイセン、彼岸花など。小さなお子さまやペットのいるご家庭では特に避けます
- 花びらが散りやすい花……お供えの場を汚してしまいます
ただし、これらは絶対の禁忌ではありません。故人がバラをお好きだった場合など、どうしてもお入れしたいときは、トゲを取ってからお仕立てします。大切なのは、ご遺族が受け取られたときに困らないかどうかです。
大ぶりのユリをお入れする場合は、花粉を取ってからお届けします。お仏壇まわりや衣類につくと落ちにくいためです。
キリスト教式には白基調の洋花を
キリスト教式では、白を基調とした洋花のアレンジメント(花籠)が選ばれます。仏式の立札(名札)は使いません。メッセージカードを添えるかたちが一般的です。

表書きと、添える言葉
立札・掛け紙の表書き
宗旨によって表書きが変わります。迷われたら「御供」。宗派を問わず使えるため、いちばん安心な書き方です。
| 宗旨 | 表書き |
|---|---|
| 仏式 | 御供(時期を問わず使えます)/ 四十九日より前は「御霊前」、以降は「御仏前」 |
| 神式 | 御供/「奉献」「御玉串料」。蓮の絵柄が入った掛け紙は仏式用ですので使いません |
| キリスト教式 | 御花料。カトリック・プロテスタントのどちらでも使えます |
| 宗旨がわからない | 御供でお作りします |
花以想では立札・メッセージカードを無料でお付けしています。表記に迷われた場合も、ご相談いただければこちらでお整えします。
添える言葉は、短くて構いません
お花だけを送ることに迷われる方が多いのですが、一言添えるだけで十分に伝わります。「ご葬儀に伺えず失礼いたしました 心よりお悔やみ申し上げます」——この程度の長さで構いません。
お返しの気づかいをさせたくない場合は、文末に「お返しのご配慮はなさいませんようお願い申し上げます」と一行添えられると、ご遺族の負担が減ります。
文面に迷われた場合は、お悔やみのメッセージ文例をご参照ください。花以想では、お客様がお書きになったお手紙の同梱も無料で承っています。
お花が届いたあとのこと
贈った側からは見えない部分ですが、受け取られた方の手間がどれだけ少ないかは、弔事の贈りものでは特に大切です。一言添えていただけると喜ばれる内容をまとめました。
お手入れは、水を足すだけです
- アレンジメントは、乾いてきたら上から水を足す……吸水スポンジが乾くと一気に花が下がります。夏場は1日1回、それ以外の季節は2〜3日に1回が目安です
- 直射日光とエアコンの風を避ける……窓際とエアコンの真下は、花がもっとも早く傷む場所です
- 傷んだ花は早めに取り除く……そのままにすると、まわりの花の傷みが早まります
- 花束・スタンドブーケは毎日水を替える……替えるたびに茎の先を1cmほど切り戻すと、水の上がりがよくなります
お届け後に損傷が見受けられた場合は、速やかにご連絡ください。お花の写真をLINEでお送りいただければ、状態を拝見してご案内いたします。贈られた方が気に病まれることのないよう、遠慮なくお知らせいただければと思います。
飾り終えたあとの扱い
お供えしたお花は、枯れてから処分して差し支えありません。特別な作法はなく、一般のごみとして処分される方がほとんどです。気になる場合は、白い紙に包み、塩をひとつまみ添えてから出される方もいらっしゃいます。
まだきれいに咲いている花は、お仏壇のお花として引き続きお供えいただいて構いません。長く飾ることを咎める作法はありません。器は洗って、次のお花にお使いいただけます。
決めるのは4つだけです
ここまで時期や色のお話をしてきましたが、実際にご注文いただくときに決めていただくのは4つだけです。あとはこちらでお仕立てします。
| 決めること | わからないときは |
|---|---|
| 1. お届け先とお届け希望日 | 「初七日のころ」「四十九日に合わせて」でも結構です。日付はこちらで逆算します |
| 2. ご予算 | 迷われたら¥6,600。いちばん多くお選びいただく価格帯です |
| 3. 立札のお名前 | 「御供」+お名前でお作りします。連名や法人名の表記もこちらで整えます |
| 4. 宗旨(わかれば) | わからなければ「不明」で結構です。どの宗旨でも問題ない白基調でお仕立てします |
花の種類も色も、決めていただかなくて構いません。「白基調で」「故人が紫がお好きでした」——その一言があれば十分です。発送前にお花の写真をお送りしますので、実物を見てから安心してお届けを待っていただけます。
よくあるご質問
四十九日をとうに過ぎています。今から贈ってもよいですか
時期を問わず贈れます。忌明け後は、命日や月命日に合わせて贈られる方が多くいらっしゃいます。その場合は白に淡い色を加えた、やわらかい雰囲気のお仕立てもお選びいただけます。まずご遺族に一報を入れてから手配されると確実です。
香典を辞退されました。お花も控えるべきですか
「香典をご辞退」であれば、お花は贈れます。辞退されているのは現金だけです。「供花・供物をご辞退」または「ご厚志をご辞退」と書かれている場合のみ、お花も控えます。判断に迷われる際は、お知らせの文面をLINEでお送りいただければ、一緒に確認いたします。
神式・キリスト教式のご家庭にも贈れますか
贈れます。お花は宗教を問わず受け取っていただける品ものです。神式には白基調のアレンジメントを、キリスト教式には白の洋花を中心にしたお仕立てを。立札は仏式の慣習ですので、神式・キリスト教式にはメッセージカードを添えます。ご注文時に宗旨をお知らせいただければ、こちらで合わせます。
お花と一緒にお菓子やお線香も贈れますか
同梱で承っております。「お花だけでは少し寂しい」とお感じの場合や、故人のお好みに合わせた品を添えたい場合はご相談ください。ただし、神式・キリスト教式のご家庭にはお線香を入れません。宗旨に合わせてご提案いたします。
注文者の名前と、立札の差出人名を別にできますか
できます。「注文はお子さんが、差出人名は親御さんのお名前で」という場合も承っております。ご注文の備考欄、またはLINEにてお申し付けください。
遠方への配送はできますか
全国配送に対応しています。北海道・中国・四国・九州は最短で3日後のお届けです。一部の離島・山間部はお届けできない場合がございますので、配送先のご住所をご注文時にお知らせください。お急ぎの場合はLINEでご相談ください。
お花が届いたあと、ご遺族に手間はかかりませんか
アレンジメントであれば、花瓶のご用意も水替えも不要です。器の吸水スポンジが水を含んでいますので、そのまま置いていただけます。乾いてきたら上からお水を足していただくだけです。ご遺族の手間がいちばん少ないお仕立てです。
香典をお渡しできなかったことを、気に病まれている方がいらっしゃいます。お花が届いて困るご遺族は、まずいらっしゃいません。迷われた時間の分だけ、故人とそのご家族を想っていたということです。
お悔やみ・お供えの花を見る キリスト教式の花 お供え・お悔やみの花をすべて見る
香典の代わりのお花、どれを選べばいい?
「香典辞退と書かれていたけれど贈ってよい?」「いつ届けるのが失礼にならない?」
「宗旨がわからない」など、どんなご相談もLINEでお寄せください。
立札・メッセージカード無料。発送前のお花写真確認・全国配送。
営業時間内に順次ご返信いたします

この記事を書いたひと
フラワーギフト専門店 花以想 (はないも)
花を以って、想う。2002年フラワーギフト通販サイト 花以想を開業。以来24年、お祝いからお供えまで、「品質・安心・信頼」を柱に、想いの伝わるフラワーギフトを日本全国へお届けしています。花を選ぶ、色で伝える、言葉を添える。マナーに詳しいスタッフと熟練のフローリストが、あなたの贈る気持ちに、丁寧に寄り添います。
花以想について
Flower Gift since 2002
一輪一想
一つの花に、一つの想いを。
花以想は、東京・蔵前を拠点に2002年から営む、フラワーギフト専門店です。贈る方の気持ちに寄り添い、花選びから言葉を添えるところまで、丁寧にお手伝いします。
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