仏花とは|読み方・意味と、色・本数・サイズの選び方

仏花とは、お仏壇やお墓にお供えするお花のことです。読み方は「ぶっか」、地域によっては「ぶつばな」とも呼ばれます。ご注文のときに「これは仏花でいいんでしょうか」とお尋ねいただくことがよくあります。供花、献花、枕花、墓花。似た言葉が並ぶので、迷って当然だと思います。この記事では、仏花がどんなお花を指す言葉なのか、どこに飾るのか、色と本数とサイズをどう決めるのかを、花屋の手元から順にご案内します。遠方のご実家へお届けするときの考え方も、あわせてまとめました。
このページの内容
- 仏花とは(読み方と、供花・献花・枕花との違い)
- 仏花に込められていること
- どこに飾るお花か(仏壇・お墓・後飾り)
- 仏花の色の選び方(17色から)
- 本数の考え方(なぜ奇数なのか)
- サイズの選び方と、お仕立ての違い
- 遠方のご実家へ、仏花を贈るという選び方
- 替えどきと、届いたあとのこと
- よくあるご質問
仏花とは(読み方と、供花・献花・枕花との違い)
仏花とは、お仏壇やお墓にお供えするお花のことです。読み方は「ぶっか」が一般的で、「ぶつばな」と読まれる方もいらっしゃいます。どちらでも通じますので、ご注文のときに言い方で迷われる必要はありません。
仏花のいちばんの特徴は、一度きりではなく、繰り返しお供えするお花だという点です。ご葬儀のときだけのお花ではなく、月命日にも、お彼岸にも、お盆にも、同じように供えます。この「繰り返す」という性格が、後で出てくる色・本数・サイズの決め方すべてに効いてきます。
似た言葉との違い
| 言葉 | 読み | どんなお花か |
|---|---|---|
| 仏花 | ぶっか/ぶつばな | お仏壇・お墓に供える、繰り返しお供えするお花 |
| 供花 | きょうか/くげ | ご葬儀や法要の会場で、祭壇のまわりに飾るお花 |
| 献花 | けんか | キリスト教式やお別れの会で、参列者が一本ずつ手向けるお花 |
| 枕花 | まくらばな | ご逝去の直後、故人のそばに置くお花 |
| 墓花 | はかばな | 仏花のうち、お墓に供えるもの |
| 御供 | おそなえ | お花そのものではなく、立札やのしに書く表書きの言葉 |
混同されやすいのは仏花と供花です。会場に飾るのが供花、ご自宅やお墓に供え続けるのが仏花と分けて考えていただくと、まず間違いません。ご注文のときも「お仏壇に」「お墓に」とお伝えいただければ、こちらで正しいお仕立てにいたします。会場へのお花をお探しの場合は、お供え花・お悔やみのお花からお選びいただけます。
仏花に込められていること
仏花には、覚えておくと選び方が変わる考え方がひとつあります。仏花は、仏さまに差し上げるものであると同時に、お参りする人のためのお花でもあるということです。
その証拠に、お仏壇に飾るとき、花の正面は仏さまのほうではなく、手を合わせる側に向けます。「仏さまに背を向けることになりませんか」と気にされる方がいらっしゃいますが、これで合っています。お花を見ていただくことも、供養のうちだと考えられてきたためです。
この一点がわかると、色を選ぶときの基準もはっきりします。お参りする方が手を合わせやすいお花かどうか。それが仏花を選ぶときのいちばん確かなものさしです。決まりに合っているかどうかより、こちらを先に考えていただいて大丈夫です。
どこに飾るお花か(仏壇・お墓・後飾り)
仏花を飾る場所は、大きく3つです。場所が決まると、必要な大きさと茎の長さがほぼ決まります。
| 飾る場所 | 花立ての形 | お仕立てで変えること |
|---|---|---|
| お仏壇 | 口径が細く、丈が短い | 茎を詰め、正面から見て横に広がりすぎない形に |
| お墓 | 筒状で深さがある。屋外 | 茎を長めに残し、風で花首が振られにくいよう締めて組む |
| 後飾り(四十九日まで) | 白木の台。室内 | 白を主にして、仏壇用よりやや大きめに |
お墓用に短い花束を挿すと、花が筒に沈んで、離れたところからほとんど見えません。逆に仏壇用が長すぎると、お参りのたびに手やお線香が触れます。ここは見た目の好みではなく、寸法の問題です。ご注文のときに「お墓用」「仏壇用」とだけお知らせいただければ、こちらで長さを変えてお仕立てします。花立ての大きさがはっきりしないときは、置き場所の写真を一枚お送りいただければ、そこから判断できます。
なお、お仏壇にもお墓にも花立ては左右に一つずつあります。仏花を二束ひと組でご用意するのは、そのためです。片方だけでも差し支えありません。

仏花の色の選び方(17色から)
仏花の色は、亡くなられてからの時間で変わっていきます。四十九日までは白を主に、それ以降は少しずつ色が入っていく。これが基本の流れです。花以想では17色からお選びいただけますが、お供えでよくお選びいただくのは次の組み合わせです。
| 時期 | 主になる色 | 添える色 |
|---|---|---|
| ご逝去〜四十九日 | 白「ブラン」 | グリーン白「みどり」 |
| 四十九日〜一周忌 | 淡い紫「ふじいろ」 | 淡いピンク「さくら」 |
| 三回忌以降・命日・月命日 | 淡いピンク紫「モネ」 | クリーム「きなり」 |
| お子様・ペットへ | 水色ピンク「ファミリア」 | 黄オレンジ「おひさま」 |
年数を重ねたお参りでは、赤一色や紅白の取り合わせは外してお仕立てします。ただし、故人がお好きだった色を一色だけ入れてほしいというご希望は、遠慮なくお知らせください。お正月の墓花に松と南天を加えてお作りしたこともあります。決まりに合わないのではと気にされる方が多いのですが、前の章のとおり、お参りする方が手を合わせやすいことのほうが先です。
17色の実物は色で選ぶのページでご覧いただけます。棘のある花材や香りの強い花材を外してほしいというご希望も、通信欄かLINEでお申し付けいただければ組み替えます。
本数の考え方(なぜ奇数なのか)
仏花は、一束を奇数の本数で組むのが基本とされています。3本、5本、7本。お仏壇なら3本か5本、お墓なら5本か7本あたりが、花立てにおさまりのよい本数です。
理由は割り切れない数だからと言われますが、花屋の手元から見ると、もっと単純な事情もあります。奇数のほうが、真ん中が決まって形がまとまるのです。偶数だと中心が二本に分かれ、左右対称に整えにくくなります。一対で並べたときの見え方に、はっきり差が出ます。
ただし、ご自身で本数を数えていただく必要はありません。花以想の仏花は、花立てに挿したときの姿を想定して、本数と丈を決めて組んでいます。お客様には、飾る場所と大きさ、色あいのご希望をお聞きしています。
サイズの選び方と、お仕立ての違い
サイズは、置き場所の広さではなく花立ての深さで選びます。深い花立てに短い束を挿すと沈んで見えるためです。花以想では二束ひと組を3サイズご用意しています。

仏花 2束セット(一対) Sサイズ
一束あたり幅15cm×高さ35cm。小さめのお仏壇や、口径の細い花立てにおさまります。
5,500円(税込)

仏花 2束セット(一対)Mサイズ
一束あたり幅20cm×高さ40cm。お墓参りに持参しやすく、いちばん多くお選びいただいています。
7,700円(税込)

仏花 2束セット(一対) Lサイズ
一束あたり幅20cm×高さ45cm。花立てが大きいお墓や、年忌法要でお供えする場合に。
11,000円(税込)
お仏壇だけに供える場合や、片方の花立てだけを先に替えたい場合は、ひと束でのご用意(3,850円・税込)もあります。3サイズの並びと詳しい仕様は、お墓参りの花・仏壇のお供え花のページに、ご予算から見比べたい場合は予算で選ぶにまとめています。お手入れの手が空きにくいお宅では、お仏壇にお供えのプリザーブドフラワーを置き、お墓には生花の一対を、という組み合わせを選ばれる方もいらっしゃいます。
遠方のご実家へ、仏花を贈るという選び方
仏花のご注文で年々増えているのが、離れて暮らすご実家へのお届けです。ご自身が使うためではなく、ご実家のお仏壇やお墓のために手配される形です。これには、通販ならではの実際的な利点があります。
ひとつは、ご高齢のご両親が、お花を買いに出る手間をかけずに済むこと。仏花は繰り返し供えるお花です。月に一度、二束分を抱えて帰る道のりは、年齢が上がるほど負担になります。ご自宅まで届けば、そのまま花立てに挿すだけです。
もうひとつは、近くに生花店がない地域でも、同じお花が手に入ること。ご相談のなかには、いちばん近い花屋まで車で30分以上、というお宅も少なくありません。お盆やお彼岸の時期は、そのお店の花材も限られます。全国配送であれば、その年の状況に左右されずに同じお仕立てをお届けできます。
三つめは、法事の準備が重なる時期に、お花のことだけ先に片づけられること。法要の前は、日取り、お寺、会食、引き物と、決めることが次々に出てきます。お花は日付さえ決まれば先に手配できます。お届け日から逆算した日程は、こちらで組み立ててご提案します。
お届け先がご実家の場合、どなたからのお花かがわかるように、立札かメッセージカードを添えられるとよいでしょう。どちらも無料でお付けします。文面は法要のお供え花に添えるメッセージ例文からお選びいただけます。立札の書き方はお供え花の名札(立札)の書き方にまとめました。お手紙やお菓子を一緒にお送りすることもできます(お手紙・お菓子の同梱)。
ご実家へ直接お届けする場合は、どんなお花が届いたのかがご自身では見えません。花以想では発送後に、お作りしたお花の画像をご注文者さまへお送りしています。実際に受け取られた方の様子はお客様の声にも掲載しています。毎月続けてお届けする形をご希望であれば、お花の定期便もご用意しています。

替えどきと、届いたあとのこと
最後に、実際に飾りはじめてからのことにも触れておきます。花もちの目安は、置き場所と季節でこれだけ動きます。
| 置き場所 | 春・秋 | 夏(6〜9月) | 冬(12〜2月) |
|---|---|---|---|
| お墓(屋外) | 5〜7日 | 2〜3日 | 7〜10日 |
| お仏壇(室内) | 7〜10日 | 4〜5日 | 10〜14日 |
ただ、この日数はお参りに行ける頻度と一致しません。月に一度しか伺えないお墓なら、日数を追いかけるより「お参りの日に新しいお花を持っていく」と決めてしまうほうが気が楽です。お盆や春秋のお彼岸は、盆の入り・彼岸入りの前日までにお手元へ届く日程が目安になります。この二つの時期はご注文が重なりますので、日付が決まった時点でお声がけいただければ、こちらで押さえます。時期ごとのお花は初盆・新盆、命日のページにもまとめています。
お花が届きましたら、茎の先を1〜2cmほど斜めに切り戻してから水に入れられるといいでしょう。ここでひと手間かけておくと、その後の日もちがはっきり変わります。飾り終えたあとは、そのままお下げいただけます。お花の扱い方をまとめた取扱説明書を同梱しています。
よくあるご質問
仏花は「ぶっか」「ぶつばな」どちらの読み方が正しいですか
どちらも使われています。「ぶっか」が一般的で、「ぶつばな」は地域や年代によって耳にします。ご注文のときにどちらでお伝えいただいても、同じお花をご用意します。
仏花と供花は何が違いますか
飾る場所が違います。供花はご葬儀や法要の会場で祭壇のまわりに飾るお花、仏花はご自宅のお仏壇やお墓に供え続けるお花です。会場へのお届けか、ご自宅・お墓へのお届けかをお知らせいただければ、こちらで正しいお仕立てにいたします。
仏花は必ず二束そろえないといけませんか
お仏壇にもお墓にも花立ては左右にありますので、二束ひと組が基本です。ただしお仏壇のスペースが限られている場合は、片側だけでも差し支えありません。ひと束でのご用意も承っています。
本数は自分で数えて指定するのですか
ご指定は不要です。花立てに挿したときの姿から逆算して、本数と丈をこちらで決めて組んでいます。お決めいただくのは、飾る場所と大きさ、それに色合いだけです。
お墓用と仏壇用で、注文時に何を伝えればよいですか
「お墓用」「仏壇用」のどちらかをお知らせいただければ十分です。それに合わせて茎の長さと形を変えてお仕立てします。花立ての大きさがはっきりしないときは、置き場所の写真を一枚お送りいただければ、そこから判断できます。
実家に送りたいのですが、留守がちで受け取れるか心配です
ご在宅の見込みがつく日をお知らせいただければ、その日に合わせて日程を組みます。ご都合がはっきりしない場合も、ご事情をお伝えいただければ、こちらで配送日と時間帯を組み立ててご提案します。お花の保管は48時間ですので、受け取りの見通しだけ先に伺えると確実です。
仏花は、知識で選ぶお花ではありません。どこに飾るか、いつお参りするか。その二つさえお知らせいただければ、長さも本数も色も、こちらで整えてお届けします。迷われたら、まずLINEでお声がけください。お花のご用意は仏花のページからどうぞ。

この記事を書いたひと
フラワーギフト専門店 花以想 (はないも)
花を以って、想う。2002年フラワーギフト通販サイト 花以想を開業。以来24年、お祝いからお供えまで、「品質・安心・信頼」を柱に、想いの伝わるフラワーギフトを日本全国へお届けしています。花を選ぶ、色で伝える、言葉を添える。マナーに詳しいスタッフと熟練のフローリストが、あなたの贈る気持ちに、丁寧に寄り添います。
花以想について
[addtoany]