お供え花の名札(立札)の書き方|御供・連名・一同

Posted on 2026/08/05
お供え花の名札(立て札)の書き方|御供・連名・一同

お供えのお花をご注文いただくとき、多くの方が迷われるのが「名札(立札)に何をどう書くか」です。表書きは「御供」か「供」か、連名はどこまで書けるのか、ご夫婦や兄弟で贈るときはどう記すのか。この記事では、名札の基本から、宗教や立場による違い、そのまま使える表記例までをご説明します。

名札(立札)は何のためにあるか

供花とは、故人を悼む気持ちの表れです。そのお花に添えられる名札には、原則として「表書き(冠文字)」と「贈り主のお名前」が記されます。表書きには、多くの場合「御供」または「供」と書きます。

この札は葬儀のお花に限らず、ご自宅へ贈るお供え花、ご法要のお花にもお付けします。ご遺族にとって「誰が花を贈ってくれたのか」を明確にするためです。後日の感謝のご挨拶や、お返しの判断の手がかりにもなります。

近年は形式にとらわれない表現も少しずつ増えていますが、札が持つこの意味合いは今も変わりません。

「御供」と「供」の違い

どちらも「故人へのお供え物」という意味で、意味に違いはありません。丁寧さと地域の慣習に差があります。

表書き特徴よく使われる場面
御供「御」は丁寧語の接頭語。より格式があり丁寧な印象関西地方、目上の方へ贈る場合
「御」を省いた簡略表記。意味は同じ関東地方で主流とされる

地域性はあくまで傾向で、厳密に分かれているわけではありません。迷われた場合は「御供」を選べば、どの地域・どのお相手にも失礼になりません。花以想では地域を問わず「御供」で統一しています。

宗教・宗派による違い

仏式の場合
宗派を問わず「御供」「供」を用います。宗派によって書き分ける必要はありませんので、「御供」を選んでおけば失礼にあたりません。ご宗派がわからない場合も同様です。

神式(神道)の場合
かつては榊をお供えする習わしでしたが、現在は生花の供花を贈るのが主流です。表書きは仏式と同じく「御供」「供」で問題ありません。

キリスト教式の場合
キリスト教では、贈り主を目立たせず故人への祈りを主とする考え方から、お花に名札を付けないのが一般的です。式場では、受付付近や入口に「芳名板」を設けて、贈り主のお名前をまとめて掲示する形がとられます。

弔意をお伝えしたい場合は、ご遺族あてのメッセージカードを添えるとよいでしょう。花以想でも、キリスト教式のご注文には立札をお付けせず、メッセージカードでご対応しております。

キリスト教式のお花の選び方はキリスト教のお供え、商品はキリスト教式のお供え花もあわせてご覧ください。

「一同」と「有志」の使い分け

どちらも複数人をまとめる表現ですが、意味が異なります。

表現意味
一同グループ全員の名義。組織・家族・部署など、既存の関係性が明確な集団に使います営業部一同/親族一同/〇〇家一同
有志同じ想いで集まった個人の集まり。組織的なつながりがない場合や、自主的な呼びかけに応じた場合に使います有志一同/〇〇大学 有志一同

判断に迷われた場合は、その集まりに「全員が含まれているか」で考えてください。部署の全員なら「一同」、部署の中の希望者だけなら「有志」です。

連名の書き方(夫婦・家族・兄弟・会社)

連名は3名程度までにおさめると、札に無理なく収まり読みやすくなります。4名以上になる場合は「〇〇家一同」「営業部一同」「有志一同」などにまとめると、すっきりと見やすくなります。

複数名を並べる場合は、目上の方・年長の方を右(縦書きでは上)から記すのが一般的です。会社であれば役職の高い順に並べます。

世帯主から書き始めます。姓は一度だけ記し、名前を並べます。「山田 太郎・花子」のような形です。姓を2回書く必要はありません。

ご遺族と同じ家名を名乗る立場であれば「〇〇家一同」とします。ご親族としてまとまって贈る場合は「親族一同」です。

お一人で贈られる場合は姓名をそのまま記します。喪主と同じ姓のときは、フルネームにされると誰からのお花かが伝わりやすくなります。

続柄がはっきりしている場合は「兄弟一同」「子供一同」「孫一同」といった表記が一般的です。姓が異なるご兄弟が連名にされる場合は、それぞれフルネームで、年長の方から並べます。

会社名と代表者名を記します。自社の代表者に敬称は付けません。部署単位で贈る場合は「株式会社〇〇 営業部一同」のようにまとめます。役職名まで書くのが丁寧です。

※地域やご葬家の慣習によって考え方が異なる場合があります。ご不明なときは、葬儀を担当される葬儀社やお花屋にご相談ください。

そのまま使える表記例

名札には故人名やご遺族名は記入しません。お祝いのスタンド花では宛先名(贈られる側)を書くこともありますが、お悔やみ・お供えのお花の名札は「御供(供)+贈り主名」だけを記します。

表記例贈る立場補足
御供 山田 太郎個人で贈る姓名を記します
御供 山田 太郎・花子ご夫婦で贈る世帯主から。姓は一度だけ
御供 山田家一同ご家族で贈るご遺族と同じ家名の場合
御供 親族一同ご親族でまとまって贈る
御供 兄弟一同ご兄弟で贈る子供一同・孫一同なども同様
御供 山田 太郎
   鈴木 一郎
   佐藤 次郎
3名までの連名年長の方から。4名以上は「一同」に
御供 株式会社〇〇
   代表取締役 山田 太郎
会社として贈る自社代表に敬称は付けません
御供 株式会社〇〇 営業部一同部署として贈る部署全員が含まれる場合
御供 〇〇大学 有志一同有志で贈る希望者だけが集まった場合

場面別の考え方(初盆・法要・お墓参り)

名札を付けるかどうかは、お花を贈る場面によっても変わります。

初盆(新盆)はご親族や知人が集まってお参りされることも多いため、誰から届いたお花かが分かるよう立札を付けるのが一般的です。表書きは通常のお供えと同じく「御供」で差し支えありません。

一方、ご家族だけで静かに迎えられる場合は、立札なしでメッセージカードのみでも問題ありません。初盆そのものについては新盆とは 初盆・新盆の違いについてをご覧ください。

初盆・新盆のお供え花を見る

四十九日・一周忌・三回忌などの法要に贈る場合も、表書きは「御供」です。法要に出席できずお花だけをお送りする場合は、立札で贈り主を明示するのが丁寧とされています。

一方、月命日など、ごく近しいご関係の方へお送りするお花であれば、立札なしでメッセージカードのみでも差し支えありません。

四十九日のお供え花 / 一周忌のお供え花 / 命日・月命日のお供え花

ご自身でお持ちになるお墓参りのお花や、仏壇に飾るお花には、通常立札は付けません。名札は「誰から贈られたか」を伝えるためのものだからです。ご実家へお送りするなど、贈り物として届ける場合のみお付けします。

お墓・仏壇の花(仏花一対)を見る

よくあるご質問

名札は必ず付けなければいけませんか?

必須ではありません。ご家族だけの法要や、ごく近しいご関係のお花であれば、立札なしでメッセージカードのみでも差し支えありません。ただし人が集まる場面では、ご遺族が「誰から届いたか」を把握できるよう、付けるのが親切です。なお、キリスト教式では名札を付けないのが一般的です。

名札に故人のお名前を書いてもよいですか?

お悔やみ・お供えのお花の名札には、故人名やご遺族名は記入しません。「御供(供)+贈り主名」だけを記すのが一般的です。お祝いのスタンド花では宛先名を書くことがありますが、弔事では書きません。

4名以上の連名にしたいのですが、どうすればよいですか?

「〇〇家一同」「営業部一同」「有志一同」などにまとめるのが一般的です。全員のお名前を残したい場合は、名札には「一同」と記し、別途メッセージカードにお名前を連記する方法もあります。ご相談ください。

姓の異なる兄弟で贈る場合はどう書きますか?

3名までであれば、それぞれフルネームで、年長の方から並べます。4名以上になる場合や、続柄で示したい場合は「兄弟一同」とまとめます。

名札の作成に費用はかかりますか?

花以想では、立札・メッセージカードともに無料でお作りしています。ご注文時の備考欄にご記入いただくか、LINE・お電話でお伝えください。文面に迷われた場合もご相談ください。

おわりに

名札の表記には、地域や宗派、贈り主の立場によってさまざまな違いがあります。しかし、どんな形式であっても、最も大切なのは「故人を偲ぶ気持ち」と「ご遺族への思いやり」だと考えています。

花以想では、仏式・神式のお供え花について、名札の表書きを「御供」で統一しています。どなたにも失礼のない、フォーマルな表現であると考えているためです。

お名前の表記についても、贈り主さまのご意向とお相手との関係性をふまえ、最適なかたちをご提案いたします。立札・メッセージカードはいずれも無料です。職場からのご供花、ご親族一同でのお気持ち、有志のお集まりなど、どのようなご依頼にも柔軟に対応しております。

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花を以って、想う。2002年フラワーギフト通販サイト 花以想を開業。以来24年、お祝いからお供えまで、「品質・安心・信頼」を柱に、想いの伝わるフラワーギフトを日本全国へお届けしています。花を選ぶ、色で伝える、言葉を添える。マナーに詳しいスタッフと熟練のフローリストが、あなたの贈る気持ちに、丁寧に寄り添います。
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