長寿祝い一覧&お花ギフトの贈り方

日本には、人生の節目ごとに健康と長寿を祝う「長寿祝い」という伝統があります。還暦・古希・喜寿・米寿・白寿など、年齢ごとに意味や由来があり、それぞれにふさわしい色や贈り物が決まっています。本記事では、長寿祝いの一覧をわかりやすくまとめるとともに、花束やフラワーギフトの選び方、相場、添えるメッセージ例まで詳しくご紹介します。長寿祝いに適した花を贈れば、大切な人の節目をより心温まる記念日にすることができます。
この記事の執筆者
Hanaimo(花以想)店主
目次
長寿祝いと花ギフトの魅力
長寿祝いは、年齢の節目を迎えることを祝うと同時に、その方が歩んできた人生や家族への感謝を伝える機会でもあります。特にお花のギフトは、祝いの場に彩りを与えるだけでなく、感謝や尊敬の心をさりげなく表現できる贈り物です。
お花を選ぶときには、色や花言葉にも気を遣うことで、「これからも元気でいてほしい」という願いが、より目に見えるかたちで届けられます。お祝いに贈るお花は、記念日をより思い出深いものにするだけでなく、贈る人と受け取る人の心をつなぐ大切な架け橋にもなるのです。

長寿祝いの一覧(年齢・名称・由来・テーマカラー)
長寿祝いには、それぞれ特有の意味や由来が込められています。たとえば、還暦は干支が一巡する「生まれ直し」の意味をもち、米寿は「米」の字に隠された「八十八」に由来します。
こうしたお祝いは、古来より長生きが稀とされてきた時代の喜びを表したものですが、現代においても家族の絆を深める大切な節目になっています。さらに、それぞれにシンボルカラーがあるため、花選びやギフト選びの参考にすることで、より心のこもった贈り物になることでしょう。
年齢(満年齢) | 名称 | 由来と意味 | シンボルカラー |
---|---|---|---|
60歳 | 還暦 | 干支が一巡し、生まれた年に戻る「暦が還る」ことから | 赤・朱色 |
66歳 | 緑寿 | 日本百貨店協会提唱。環境の世紀を意識したお祝い | 緑 |
70歳 | 古希 | 杜甫「人生七十古来稀なり」から由来 | 紫 |
77歳 | 喜寿 | 「喜」の草書体が「七十七」に見えることから | 紫 |
80歳 | 傘寿 | 「傘」の略字が「八十」となることに由来 | 金茶・黄 |
81歳 | 半寿 | 「半」と盤上の81に由来 | 金茶・黄 |
88歳 | 米寿 | 「米」の字を分解すると「八十八」になることから | 金茶・黄 |
90歳 | 卒寿 | 「卒」の略字「卆」が「九十」に見えることから | 紫・(白) |
99歳 | 白寿 | 「百」から「一」を引くと「白」に=99歳 | ピンク・(白) |
100歳 | 百寿/紀寿 | 「百寿」は「100歳」の意、「紀寿」は1世紀を迎える意味から | ピンク |
108歳 | 茶寿 | 「茶」の字を数に分解すると108になることから | オレンジ・明るい色 |
110歳以上 | 珍寿・皇寿・大還暦 | 稀な長寿を表す祝いや再度の暦巡りなど多彩 | 特になし・紅白などおめでたい色がおすすめ |

花ギフトで祝う長寿祝い — 色やマナーに着目
お祝いの花を選ぶ際には、相手の好みや住まいの環境を考慮することが大切です。華やかで大きなアレンジメントは見栄えがしますが、置き場所を選ばないサイズ感の花束も喜ばれます。加えて、前述した長寿祝いのテーマカラーに合わせることで、特別感が一層引き立ちます。
例えば、米寿なら黄色や金茶、白寿なら清らかな白い花がよく選ばれます。さらに、花に添える言葉やカードがあると、贈り物全体がより心に響きます。単に「美しい花」ではなく「意味を持つ花」として届けることが、相手にとって忘れられない贈り物となります。

長寿祝いに使える例文 — 花ギフトとともに
長寿祝いのメッセージは、形式ばった言葉よりも、贈る人の気持ちが素直に伝わる表現が望まれます。たとえば「いつまでも元気でいてください」という短い言葉でも、花に添えるだけで大きな力を持ちます。
さらに、祝いごとの節目に合わせたフレーズを意識すると、より印象深いものになります。文例集を参考にしながら、自分の言葉を少し加えるだけで、相手の心に残るオリジナルなメッセージになります。
花とともに贈られる言葉は、日常では伝えにくい感謝や尊敬を自然に届ける手段になるのです。
お元気にて喜寿をお迎えのこと、心からお祝い申し上げます。ますますお元気で長生きされますよう、お祈りいたします。
謹んで傘寿のお祝いを申しあげます。これからも健康に留意され、いつまでも長生きしてください。
目出度く米寿を迎えられ、心よりお祝い申し上げます。これからも明るく楽しい日々をお過ごしされますようお祈りいたします。
まとめ — 感謝を込めて贈る長寿祝い
長寿祝いは、年齢を祝う行事であると同時に、これまでの人生に感謝し、これからの健康と幸福を祈る大切な節目です。その場に花を添えることは、目に見える「心の贈り物」として相手に喜ばれ、思い出をより深めます。
シンボルカラーや由来を意識して選んだ花束やアレンジメントに、温かいメッセージを添えることで、特別な節目はさらに輝きを増します。本記事を参考に、大切な方の人生を祝うひとときを、心に残るものにしてくださいね。


この記事の監修者
フラワーギフト専門店 Hanaimo 店主 鈴木咲子
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。
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