緑寿(ろくじゅ)とは?66歳を祝う新しい長寿祝いと花贈りのマナー

Posted on 2019/09/07
緑寿(ろくじゅ)とは?66歳を祝う新しい長寿祝いと花贈りのマナー

しかし近年では、還暦を迎えてもまだまだ現役で働き、若々しく活動している方が多く、「長寿祝いをするには早すぎる」と感じるケースも増えました。そうした背景から、新たに広まってきたのが 「緑寿(ろくじゅ)」=66歳のお祝い です。

起源は2002年、日本百貨店協会が提唱したものとされています。統計上「高齢者」とされる年齢が65歳と定義されたことを背景に、「65歳を過ぎて迎える66歳を新しい節目として祝おう」という考え方から広まりました。

緑寿(ろくじゅ)とは?66歳を祝う新しい長寿祝いと花贈りのマナー

そのため、「60歳は長寿祝いというより、これからの人生の新しいスタート」と捉える人が増えました。そこで還暦から少し間をあけ、本格的に第二の人生を楽しむ年齢=66歳を「緑寿」として祝うのが自然になったのです。

緑寿(ろくじゅ)とは?66歳を祝う新しい長寿祝いと花贈りのマナー
  • 還暦(60歳):赤
  • 古希(70歳):紫
  • 喜寿(77歳):紫
  • 傘寿(80歳):金茶
  • 米寿(88歳):黄色

そして緑寿のテーマカラーは、その名の通り「緑」です。

緑色には以下のような象徴があります。

  • 若さと活力:新緑の芽吹きを思わせるフレッシュさ
  • 健康と長寿:自然との調和、癒しの色
  • 再生と希望:これからも続く人生を応援する意味
  • 家族で食事会を開く
  • 緑色の小物や服をプレゼントする
  • 旅行や趣味の時間をプレゼントする
  • 孫や子どもからの手紙やアルバムを贈る
  • 緑色を意識した品:ネクタイ、スカーフ、アクセサリー
  • 健康や癒しに関わる品:マッサージ機、観葉植物、アロマグッズ
  • 思い出を残せる品:フォトフレーム、名前入りグラス、記念時計
緑寿(ろくじゅ)とは?66歳を祝う新しい長寿祝いと花贈りのマナー
  • 白×グリーン基調:清らかで落ち着きある雰囲気(胡蝶蘭、トルコキキョウ、カーネーション、グリーン系リーフ)
  • 差し色に淡い紫や黄色:高貴さや華やかさを控えめに添える
  • 観葉植物:長寿や健康を象徴する贈り物として人気
  • 花束よりもアレンジメント:そのまま飾れるため受け取った側の負担が少ない
  • 緑を強調しすぎないバランス:白や淡い色を組み合わせ、華やかさを演出
  • メッセージカードを添える:「これからも元気で」「新しい人生を楽しんで」など、前向きな言葉を選ぶ

形式にとらわれすぎず、自由に、そして温かく祝うことができるのが緑寿の特徴。家族の食事会や思い出作り、緑にちなんだギフトや花を添えて、大切な人の人生を称えましょう。

フラワーギフト専門店 Hanaimo 店主 鈴木咲子

インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。