【花屋の向こう側】なぜ花以想の花はもつの?

記事の投稿者
フラワーギフト専門店 Hanaimo(はないも) スタッフ
Hanaimoスタッフです。フラワーギフトの制作、SNSの投稿やお客様のサポートをしています。
こんにちは、スタッフの岡武です。
いよいよ来週は、隅田川の花火大会です! 花以想がある蔵前周辺にも観覧スポットが多く、毎年たくさんの人でにぎわいます。7月も後半、今年も夏本番ですね。
さて花屋といえば、夏の暑さが本格化してくると、お花の管理には一層の気配りが必要になります。
本日は、「なぜ花以想の花はもつの?」「花以想のお花の管理」についてお話させていただきます。
なぜ花以想の花はもつの?
実は花以想には、一般的なお花屋さんにある、お花用の冷蔵庫を設けていません。
意外に思われるかもしれませんが、実はこのことが、花以想のお花が長持ちする理由の一つになっています。
実際にお客様からも「花以想さんの花は本当に長持ちするね!」と、大変ご好評いただいています。
ではなぜ花以想では冷蔵庫を使わないのでしょうか。
冷蔵庫を使わない理由
一般的に、冷蔵庫は花を一時的に長持ちさせる効果がありますが、常温に戻した際の温度差や湿度変化が花にストレスを与えることも少なくありません。
皆さんも、冷房の強くきいた部屋や電車から外に出たとたん、気分が悪くなった経験はありませんか。
農場→市場→花屋→お客様へとお届けする間に、温度変化が激しいと、お花も人間と同じように「体調不良」を起こすのです。
そのため花以想では、できるだけ入荷からお客様のご自宅や会社などのお届け先に近い環境(温度)で管理することで、お花のコンディションを安定させています。
夏場は、エアコンの直風を避けたり、水換えの頻度を増やすなど、小さな工夫を重ねながら花が過ごしやすい空間を整えています。
花以想のお花の管理について
常温(21度前後)で管理するとはいえ、お客様の手元に届く花はより鮮度が高いに越したことはなく、花以想ではお花は週に3回市場仕入れに行き、入荷をしています。
花は月・水・金に入荷し、市場から届いたお花は、すぐに車からすべて降ろし、丁寧に水揚げしていきます。

今日も沢山の花が入荷しました。


荷下ろしの後は、それぞれの花に合った方法で水揚げや湯揚げなどの処理をします。

当日のご来店や出荷分で早く使う花など、アレンジメントや花束として使用するまでに、しっかりと水を吸収させるよう、優先的に水揚げしていきます。
こうした目に見えない工夫の積み重ねが花以想の花をより美しく、長く楽しんでいただける理由のひとつです。
夏のギフトに迷われたときは、どうぞ安心してお任せください。
暑い日々の中でもひとときの涼やかな彩りをお届けできれば嬉しいです。


記事の監修者
フラワーギフト専門店 Hanaimo 店主 鈴木咲子
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。