キリスト教の宗派による違い、花を贈るときのマナーが知りたい

キリスト教式のお花は、白を軸にした洋花で仕立てます。カトリックでもプロテスタントでも、ここは変わりません。宗派によって変わるのは、白にどれだけ色を添えられるかという幅の部分だけです。
ご訃報を受けてから、宗派を調べて、花を決めて、添える言葉まで考える。短いあいだにそれを全部というのは、なかなか大変なことです。花以想では、お届け先とご関係をお知らせいただければ、色も花材もこちらで組み立ててお作りしています。この記事には、そのご注文の前に知っておくと安心な部分だけをまとめました。
目次
キリスト教式の花は、白を軸に決まります
キリスト教では、死は神のもとへ召されることと受けとめられています。そのため、お供えの花も暗く沈んだ色合いではなく、白を中心にした清らかな色で組むのが一般的です。白ユリ、トルコキキョウ、白バラ、カーネーション、スイートピー、かすみ草。花以想でキリスト教式のご注文をいただいたときも、この顔ぶれが中心になります。
日本では白菊が弔いの花として定着していますが、キリスト教式では洋花で仕立てるのが通例です。花以想のキリスト教式のお花は、はじめから洋花だけで組んでいますので、花材の指定をいただかなくても大丈夫です。
添えてよい色と、控えたい色合い
| 色合い | キリスト教式での扱い | 花屋から見た理由 |
|---|---|---|
| 白 | 中心になる色です | 教派を問わず外れません。式場でも自宅でも収まります |
| クリーム・淡いグリーン | 白に添えます | 白だけよりも輪郭が出て、写真に残したときにも花のかたちが見えます |
| 淡いピンク・淡いブルー | 添えられます | 故人がお好きだった色を一色入れたい、というご希望に応えやすい範囲です |
| 濃い赤・濃い紫・オレンジなどの強い色 | キリスト教式では使いません | 祭壇や仏間に並んだとき、一つだけ色が飛び出して見えます |
花材そのものに禁じられたものがあるわけではありません。棘のあるバラも、キリスト教式では白であればよく使われます。棘や花粉が気になる場合は、こちらで処理をしてからお届けしていますので、ご指定は不要です。
キリスト教式に選ばれている、花以想の色
花以想では、お花を色の名前から選んでいただけます。キリスト教式のご注文でよくお選びいただくのは、次の三色です。どれも白が土台ですので、教派を問わずお使いいただけます。

宗派で変わるのは、色の幅です
カトリック、プロテスタント、正教会。呼び名も式の進み方も違いますが、お花に関して言えば、違いは「白にどれだけ色を添えられるか」に集約されます。教義の話まで踏み込まなくても、お花は決まります。
| 教派 | 葬儀後の節目の呼び方 | お花の傾向 |
|---|---|---|
| カトリック | 追悼ミサ(三日目・七日目・三十日目、その後は毎年の命日) | 白を主役に、クリームや淡いピンクを添えることもあります。ユリやバラのように教会で古くから使われてきた花がよく選ばれます |
| プロテスタント | 記念式・召天記念日(一か月後、その後は毎年) | 白でまとめた、装飾を足さないお仕立てが収まります |
| 正教会 | 奉神礼にもとづく追悼 | 白の花、なかでも白ユリが選ばれています |
宗派がわからないままでも、お花は決められます
ご注文の際に一番多いのは、じつは「クリスチャンだと聞いてはいるが、どの教派かまでは知らない」というご相談です。お尋ねすると少し間が空くことがあって、その理由もよく分かります。ふだんの付き合いのなかで、教派を確認する機会はまずありません。
そのときは、白を軸に淡いグリーンを添えたお仕立てでお作りしています。この組み合わせであれば、カトリックの追悼ミサに出しても、プロテスタントのご自宅にお届けしても、そのまま馴染みます。教派をお調べいただかなくても大丈夫です。
先日も、お母さまがクリスチャンだったことは知っているけれど教会の名前までは分からない、というご相談をいただきました。このときも白を軸にしたアレンジメントでお作りして、ご自宅にお届けしています。
[※この一段落は、実際に受けたご相談の内容に差し替えてください]
故人がお好きだった色を、一色だけ添えることもできます
白でまとめるのが基本ですが、そこに淡い色をひとつ入れることはできます。とくに葬儀を終えてからの召天記念日や命日にお届けする場合は、やわらかい色合いを選ばれる方が多くいらっしゃいます。ご自宅に飾っていただくお花ですので、そのほうが日々の景色になじみます。
どの色にするか決めきれないときは、お届け先とご関係をお知らせいただければ、こちらで合わせます。キリスト教式のお供え花はこちらでご覧いただけます。
いつ、どこへ届けるか
キリスト教式で迷いやすいのが、届け先です。仏式のように式場へ供花が並ぶかたちとは限らず、教会によっては外部からのお花をお預かりしない場合があります。
| 届け先 | お届けの目安 | 向くお仕立て |
|---|---|---|
| ご自宅 | 式の前日、または当日の午前中 | 低めのアレンジメント、花瓶のいらないスタンドブーケ |
| 教会・式場 | 式のはじまる60〜90分前 | 立札を付けたアレンジメント、リース型 |
| 召天記念日・追悼ミサ | 当日、または前日 | ご自宅に飾りやすいサイズのアレンジメント |
教会へ直接お届けする場合は、教会名と式の開始時刻をお知らせいただければ、こちらで配送の時間帯を組みます。お預かりの可否だけは教会ごとの決まりがありますので、そこが分からないときはご自宅宛てにしておくと確実です。ご自宅宛てのお花が失礼にあたることはありません。
お届けの日数は、正午までのご注文で最短翌日です(北海道・中国・九州・四国はご注文から三日後が最短になります)。ご訃報から日が浅い場合は、間に合うかどうかも含めてLINEでお答えしています。

立札とカードは、仏式と言葉が変わります
お花そのものより、添える言葉のほうで手が止まる方が多くいらっしゃいます。仏式で使い慣れた言葉のいくつかは、キリスト教式では使いません。
| 仏式の言い方 | キリスト教式の言い方 |
|---|---|
| ご冥福をお祈りします | 安らかなお眠りをお祈りいたします |
| ご供養・成仏 | 神さまのお慰めがありますように |
| ご逝去 | 召天・帰天 |
| 供花(きょうか) | 献花(けんか) |
とはいえ、この表を覚えていただく必要はありません。キリスト教式とお伝えいただければ、花以想ではその場にふさわしい文面でカードをお作りしています。これまで数えきれないほどのカードをお作りしてきましたが、文面のことでお叱りをいただいたことは一度もありません。
立札とカードの使い分けは、届け先で決まります。教会や式場へのお届けは、どなたからのお花か分かるように立札を。ご自宅へのお届けは、メッセージカードだけで足ります。花以想では立札・メッセージカードとも無料でお付けしています。
キリスト教式のメッセージ文例はこちらにまとめています。そのままお使いいただける文面を30文ご用意しています。
金額は、ご関係で決まります
キリスト教式だから高くなる、安くなるということはありません。仏式と同じ考え方で問題ありません。
| 贈るお相手 | 目安 | サイズ |
|---|---|---|
| ご友人・知人・会社関係 | ¥5,000〜¥8,000 | S。ご自宅に飾りやすい大きさです |
| ご親族・親しい間柄 | ¥10,000〜¥15,000 | MS〜M。連名の場合もこの範囲が多いです |
| とくにお世話になった方・法人から | ¥15,000〜¥30,000 | L以上。教会や式場に出しても見劣りしません |
上記のほかに送料が全国一律¥1,200かかります。夏場はクール便でお届けしますので、¥400が加算される場合があります。
お仕立ての違いと、受け取る方の手間
意外と差が出るのが、受け取ったあとの手間です。ご遺族はお忙しい時期ですので、ここは選ぶ側で引き受けておくと喜ばれます。
| お仕立て | 受け取る方の手間 | 向く場面 |
|---|---|---|
| アレンジメント | 箱から出してそのまま置けます | ご自宅・教会どちらにも |
| スタンドブーケ | 花瓶が要りません。そのまま自立します | 花器の用意が分からないご自宅へ |
| 花束 | 花瓶と水の用意が必要です | お手渡し、献花として持参する場合 |
| リース型 | そのまま置けます | 円は終わりのないかたちとして、キリスト教式で長く用いられてきました |
キリスト教式のお供え花
実際にお選びいただいているお花を、価格帯ごとに三点ご紹介します。いずれも白を基調に、洋花で仕立てています。色をご指定いただければ、そのお色でお作りします。
キリスト教式のお供え花をすべて見る / 色から選ぶ(全17色)
届いたあとのこと
白ユリの入ったお花は、花粉が服やクロスにつくと落ちにくいものです。花以想では花粉を取り除いてからお届けしていますので、ご遺族に手をかけていただくことはありません。つぼみが開いたあとに新しい花粉が出た場合だけ、ティッシュでつまむようにすると跡が残りません。
アレンジメントは、吸水スポンジが乾かないよう二日に一度ほど水を足していただくかたちです。直射日光とエアコンの風の当たらない場所であれば、夏場でも五日から一週間ほど。冬はもう少し長くもちます。飾り終えたあとは、一般のごみとして処分していただいて差し支えありません。お供えの花だからと気に病まれる方がいらっしゃいますが、そこはご心配はいりません。
よくいただくご質問
宗派が分からないのですが、注文できますか
できます。キリスト教式であることだけお知らせいただければ、白を軸にしたお仕立てでお作りします。この組み合わせはカトリック・プロテスタント・正教会のいずれでも使われているものです。
故人が好きだった色を入れることはできますか
できます。白を土台にして、そこに一色だけ添えるかたちでお作りします。花以想では全17色から色をお選びいただけますので、お好きだった色をお知らせいただければ、お供えの場にふさわしい濃さに調整してお仕立てします。葬儀のお花は白でまとめ、召天記念日や命日には色を添える、という選び方をされる方も多くいらっしゃいます。
教会に届けてよいのか分かりません
教会によってはお預かりをしていない場合があります。分からないときはご自宅宛てにしておくと確実です。ご自宅へのお届けが失礼になることはありません。教会名と式の時刻が分かる場合は、お知らせいただければこちらで配送時間を組みます。
「ご冥福をお祈りします」と書いてしまいそうです
キリスト教式では「安らかなお眠りをお祈りいたします」がよく使われます。ご注文の際にキリスト教式とお伝えいただければ、こちらで文面を整えてカードをお作りしますので、言葉をお考えいただかなくても大丈夫です。
白ユリは入れたほうがよいですか
入れなくても問題はありません。白ユリはキリスト教式の献花として長く選ばれてきた花ですが、香りが強いため、ご自宅の広さによっては控えたほうが過ごしやすいこともあります。ご希望があればお申し付けください。どちらでも整うようにお作りします。
今日注文して間に合いますか
正午までのご注文で最短翌日にお届けします。北海道・中国・九州・四国はご注文から三日後が最短です。式の日取りが決まっている場合は、LINEでお知らせいただければ間に合うかどうかをその場でお答えします。
どんなお花が届いたか、見ることはできますか
発送後に、仕上がりの写真をメールでお送りしています。無料のサービスです。遠方でご自身は伺えないという方から、見られてよかったというお声をよくいただきます。
キリスト教式のお花は、宗派を調べきらなくても決まります。分からない部分は、お届け先とご関係だけお知らせいただければ、こちらで引き受けます。
キリスト教式のお供え花を見る / 色から選ぶ / LINEで相談する(無料)
想いはある。届け方が分からないだけ。その最後のひと押しをお手伝いするのが、花屋の仕事だと思っています。

この記事を書いたひと
フラワーギフト専門店 花以想 (はないも)
花を以って、想う。2002年フラワーギフト通販サイト 花以想を開業。以来24年、お祝いからお供えまで、「品質・安心・信頼」を柱に、想いの伝わるフラワーギフトを日本全国へお届けしています。花を選ぶ、色で伝える、言葉を添える。マナーに詳しいスタッフと熟練のフローリストが、あなたの贈る気持ちに、丁寧に寄り添います。
花以想について
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