月命日と祥月命日の違いとは?|お供えのタイミングと心を込めた花選び

「月命日」や「祥月命日」という言葉はよく耳にしますが、その違いをご存じでしょうか? どちらも故人を想う大切な日ですが、意味や習慣には少しずつ違いがあります。この記事では、それぞれの意味や違い、お供え花を選ぶ際のポイントについて、わかりやすく解説します。
この記事の執筆者
Hanaimo(花以想)店主
月命日とは
「月命日(つきめいにち)」とは、故人が亡くなった月日を毎月の命日として迎える日を指します。たとえば、3月10日に亡くなられた方であれば、毎月10日が月命日です。この日は、お墓参りや仏壇へのお供えをするなど、日々の感謝や供養の気持ちを伝えるよい機会となります。近年では、自宅でお花を飾ることで静かに故人を想う方も増えています。
祥月命日とは
「祥月命日(しょうつきめいにち)」は、故人が亡くなったその日と同じ“月と日”が一致する、年に一度の命日です。つまり、先ほどの例でいえば、毎年の3月10日が祥月命日となります。
祥月命日は特別な供養の日とされ、多くの場合、法要が行われます。親族が集まり、僧侶を招いてお経を上げてもらうなど、より丁寧な供養が行われることが一般的です。この日のためにお花やお供え物も特別なものを用意する方が多く、故人の好みや季節感を考慮した選択がなされます。
違いと共通点
月命日は毎月、祥月命日は年に一度の命日であるという点が大きな違いです。どちらも故人を偲び、感謝や祈りを捧げる日である点は共通しています。ご家族や親しい方が集う場面では、故人との思い出話をしながら花を手向ける時間が、心をやさしく包み込みます。
お供え花を選ぶ際のポイント
季節感を大切に
ご命日のたびに巡ってくる季節感を大切に、時の流れと共に故人を偲ぶお花をお作りします。春にはスイトピーやラナンキュラス、夏にはトルコ桔梗やユリ、秋には美しい菊やダリア、冬には暖かな色合いでまとめるなど、その時期ならではの花や色で、お届け先のお心を満たし癒します。
故人の好みを反映
生前に故人が好んでいた花があれば、それを選ぶことで故人との繋がりを感じることができます。好きな色や香りの花を供えることで、ご家族に対してもより心のこもった供養となります。
仏教の作法に配慮
伝統的には、トゲのある花(バラなど)や強い香りの花は避けることが望ましいとされています。また、白や淡い色の花が好まれる傾向にありますが、現代では故人との個人的な繋がりを重視する考え方も広まっています。近年では棘のないバラも多く、そのような花を選ぶことで使用するお花のバリエーションも豊かになっています。

まとめ
月命日や祥月命日におけるお供え花は、形式にとらわれすぎず、故人を想う気持ちを大切にすることが何よりです。遠方に住んでいる場合は、お花の宅配サービスを利用することも一つの方法ですし、定期的に花を届けることで、距離が離れていても故人への思いを絶やさず伝えることができます。
花には、言葉にできない想いをそっと伝える力があります。Hanaimoでは、月命日・祥月命日それぞれのシーンにふさわしいお花を、心をこめてお届けしています。
どのような形であれ、故人を想い、感謝の気持ちを持って供養することが、私たちの心の平安にもつながります。故人との思い出を大切にしながら、自分らしいご供養の形を見つけていきましょう。
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この記事の監修者
フラワーギフト専門店 Hanaimo(花以想)店主 鈴木咲子
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ式フラワーデザインに出会い、ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店でドイツ式フラワーデザインを習得。2002年 通販サイトHanaimo開業。
趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。
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