言葉が見つからない

ある日のこと、お電話でお花の相談を受けながら、お花に一言添えたいのだけれど「言葉が見つからないんです」と言われ、そうですねえ何と書き添えましょうかと、しばらくお話をしていました。すると聞いているうち、なんとなく「だったら、そのまま伝えたらどうですか?」という応えに至ったんですね。

今こうして一緒にいろいろ考えたけれど、なんだかもう、誰かが作った例文なんかより「言葉が見つからなくてごめんなさい」と書いたほうが、今のきもちが率直に伝わるんじゃないかしら。だって本当に、今は悲しくて言葉が見つからないんだもの。とお伝えしたら、「そうですよね。そうなんですよ(笑)」と。だって言葉が見つからない中で言葉を見つけるって、本当にむずかしいじゃないですか。

このケースとは別に、お花をおくることを考えている最中に、ずっと自分の中にしまっていたメッセージを思い出す人がいらっしゃいます。でもうまくまとめられなくて、悩んでしまって、思わず電話をかけてみた。そんな方はよくいらっしゃいます。

お電話で話しているうちに気持ちの整理もできてきて、伝えたいことがわかってきて、すると言葉にしたかったことも鮮明になってきた。そんな様子が電話の向こうから伝わってきて、いよいよお花どうしましょうか(笑)なんてこともあります。

私は、お花も言葉も贈る人の「らしさ」を大切にしたくて、その点でいえば花にそえるひとことやお手紙も、必ずしも美しく立派な文章になっていなくてもいいと思っているんです。もちろんそれだけではいけない。世間一般の常識や、地域での習慣や、マナーや環境や背景もみなくてはいけないけれど、けれどあなたらしい花、言葉、それがいちばん相手を幸せにすることは本当。言葉が見つからない中で見つけるべく言葉があるとしたら、それはあなたが今感じている想い(言葉)だと信じています。

でも悩むんですよね(笑)

なのでまた不安になったら、いつでもお電話ください。ということで。

 

先述のAさんが、言葉が見つからない中で見つけた言葉。

「言葉が見つからなくてごめんなさい。でも私はいつでもあなたのそばにいます。」