1月17日「水仙の記憶」

今日1月17日、この日になると眺めたくなる花があります。水仙です。

当時の美智子皇后が神戸にて手向けられた花、その静謐な佇まいがあまりに美しかったこといまだ忘れられず、そして気づけば28年の月日が流れました。
話はかわり
榛野なな恵さんの漫画に『Papa told me』という作品があります。本書では父子家庭の日常が淡々と描かれているのですが、その中で父の旧知の仲である作家がもらした言葉が印象的です。
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悪気が無くて想像力も欠如した人が
実は一番恐ろしいんですよ
僕はつね日ごろ思ってるんです
世界には冷たい雨が降り続いていて
僕たちにはそれを止めるすべはない…
でも想像力という傘があれば
それが小さければ自分だけだけど
大きく広がる傘ならたくさんの人を
雨に濡らさずにすむかもしれないと

榛野なな恵『 Papa told me』より

傘を開くように想像力を広げる。

私はこの言葉から、見えない相手へのエンパシーと、思いやりに対する新しいイメージを膨らませました。優しさは想像力とはまさしくだなと。

私もそんな想像力を優しさを、選んだ仕事において忘れることなく、一度でも多くひとのお役に立ちたい。そんな思いが込み上げました。

あらためて
花屋になってよかったと思います。