岡倉覚三『茶の本』

植木鉢をいじる人は、 はさみの人よりも はるかに人間味に富んでいる。 水や日光についての彼の心やり、 寄生虫との戦い、霜への恐怖、 芽の出方がおそいときの心痛、 葉が光沢を帯びてくるときの狂喜を、 われわれは愉...